アフリカの教育改革へ、SL Creations・ユニセフ基金に込めた創業の信念
学校設備や教員の育成を含めた包括的な教育の改善に貢献
スクール・フォー・アフリカとは、アフリカの子どもたちの教育機会を拡大し、教育の質を向上させるために設けられたユニセフの募金プログラムのことだ。マダガスカル教育支援プロジェクトもその一つで、運営にあたっては「地域のすべての子どもたちが学校に通い卒業できること」「教員に質の高い授業を行うスキルがあること」「子どもたちが清潔で安心できる環境で学べること」という3つの理念が掲げられている。
SL Creationsでは、同プロジェクトに毎年10万ドルと、全国の支店からの募金やイベントで集めた募金などを寄付しており、その長期的・継続的な支援は、学校やトイレ・給水設備の建設、教員の育成などにつながっているという。
「企業名を冠とした基金の創設は少なく、継続的な支援はユニセフが中・長期的な視点で子どもの支援事業を実施する上で不可欠と聞いています。そうした取り組みが評価されて、2018年には日本国政府から紺綬褒章を授与されました」と語る秋山氏。同社はその後も毎年表彰され、2024年には7回目の受章を果たしている。
世界的な人権条約である「子どもの権利条約」に示されている通り、子どもたちには生きる権利や成長する権利、暴力から守られる権利、教育を受ける権利がある。とはいえ、生まれ育った環境による教育の格差は、そうした権利や個々の努力で埋められるものではない。
SL Creationsのような長期的・継続的な支援の輪が世界中に広がれば、「すべての子どもが質の高い教育を受けられる社会」の実現に近付くことができるだろう。
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