快適でお洒落、そしてサステナブル...レディースシューズ「VIVAIA」が生む新常識
「環境配慮・快適さ・お洒落」を同時に叶えるシューズ
<世界では、年間239億足もの靴が生産されている(2022年時点)。しかし、そのうち95%以上が焼却や埋め立てで処分されている。61カ国以上の地域で展開するグローバルシューズブランド「VIVAIA(ビバイア)」は、こうした課題の解決に繋げるべく、環境に配慮しつつ、女性の足元の健康やファッション性も考慮した製品を提供している>
世界を変えるには、ニュースになるような大規模なプロジェクトや商品だけでは不十分。日本企業のたとえ小さなSDGsであっても、それが広く伝われば、共感を生み、新たなアイデアにつながり、社会課題の解決に近づいていく──。この考えに基づいてニューズウィーク日本版は昨年に「SDGsアワード」を立ち上げ、今年で2年目を迎えました。その一環として、日本企業によるSDGsの取り組みを積極的に情報発信していきます。
環境配慮・快適性・お洒落を兼ね備えたシューズ
「VIVAIA(ビバイア)」は、61カ国以上の地域で展開し、「女性に優しい・地球に優しい」をコンセプトに掲げるグローバルシューズブランドだ。環境負荷を軽減するリサイクル素材を使用しながら、快適で自信を持って日常生活を楽しめる製品を提供することを目指している。
創業者のジェフ・チェン氏は、VIVAIAの立ち上げ以前に旅行用バックパックのブランドをローンチし、約10年運営してきた。その中で、多くの資源の無駄遣いや環境への負荷がかかっているファッション業界の状況に危機感を覚えたことが、VIVAIA創設の契機となったという。
「私たちは従来の革や石油由来の素材に代わって、リサイクル素材でも美しく快適なシューズが作れることを証明することが使命です。現状はリサイクル素材を使用した製品は市場にわずかしかありませんが、5年後、10年後には多くのサステナブルでリサイクル可能な素材がシューズに使用されるようになると信じており、その未来を切り拓く先導的な存在でありたいと考えています」(ジェフ氏)
「妻がハイヒールを履くたびに靴擦れを起こし、絆創膏を貼っている様子を見て、『なぜ自分の好きな靴を履いているだけで、傷を負わなければならないのか』と疑問に感じたことも原体験となっています。それをきっかけに、女性の健康と快適さを考慮したシューズの必要性を強く感じるようになりました」とジェフ氏は語る。
実際、同社が実施したユーザー調査によると、75%の女性が足に関して悩みを抱えており、ファッション性の高い靴やハイヒールを諦め、快適さを優先してスニーカーを選ぶ傾向にあることが分かっている。
VIVAIAは顧客の足の悩みを真剣に受け止め、「つま先の健康をケアするワイドシリーズ」、「アーチサポート靴底構造」、「スリッポンシリーズ」などの足の健康ケアに重きを置いた製品を開発・提供している。足の健康とスタイルの美しさを両立させるため、素材や設計にこだわり、細部に至るまで調整を施すことで、快適さとフィット感を実現し女性の日常を美しく健康的に彩る製品づくりを行っている。