最新記事
SDGsパートナー

脱炭素に向けた「東北初」の試みとは? ごみ収集車のCO2排出量削減を目指す、宮城衛生環境公社の本気度

2024年10月30日(水)16時00分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー

23年5月からは、試験的に次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」を使用したごみ収集車の運用を開始。サステオは株式会社ユーグレナが開発した軽油に代わる持続可能な燃料で、同社のごみ収集車はこれを使用して東北地方で公道を走行する初めての車両となった。

宮城衛生環境公社は、この他にも省エネの徹底や自家消費型の再生可能エネルギー設備等を導入した太陽光パネルのリサイクル施設の建設、水源地保全育成事業への参画など、脱炭素化の推進に向けた活動を実施している。

これらの継続的な取り組みが評価され、今年4月には北日本エリア(北海道・東北地方)で初となる「エコ・ファースト企業」に認定された。エコ・ファースト企業とは、業界における環境先進企業であることを環境大臣が認定するものだ。

環境大臣認定のエコ・ファースト企業が使用できるエコ・ファースト・マーク

環境大臣認定のエコ・ファースト企業が使用できるエコ・ファースト・マーク

「当社の規模の会社でもできることをコツコツと行ってきた結果、総合的に認めてもらうことができました。より多くの企業が気候変動の問題やSDGsの取り組みについて意識し、行動を行うきっかけになるようにというファーストペンギンとしての役割を北日本エリア企業として担っていると考えています」と、砂金氏は語る。

「当社の理念は『明るい衛生環境づくり』です。これからも明るい衛生環境を守るために取り組んでいきたいと思います」

地球規模の課題を解決するには、一人ひとりが自覚を持って取り組まなければならない。脱炭素に向けてできることから一つひとつ着実に取り組んできた同社の姿勢には、地方の中小企業を鼓舞し、「身近にもSDGsのためにできることがある」と示す説得力があると言えるのではないだろうか。

【関連記事】
大量廃棄が予測される太陽光パネルを再資源化 宮城衛生環境公社が「エコロジーセンター愛子」に込めた願い

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏とゼレンスキー氏が「非常に生産的な」協議

ワールド

ローマ教皇の葬儀、20万人が最後の別れ トランプ氏

ビジネス

豊田織機が非上場化を検討、トヨタやグループ企業が出

ビジネス

日産、武漢工場の生産25年度中にも終了 中国事業の
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
2025年4月29日号(4/22発売)

タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは? いずれ中国共産党を脅かす可能性も
  • 3
    トランプ政権の悪評が直撃、各国がアメリカへの渡航勧告を強化
  • 4
    健康寿命は延ばせる...認知症「14のリスク要因」とは…
  • 5
    アメリカ鉄鋼産業の復活へ...鍵はトランプ関税ではな…
  • 6
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 7
    ロシア武器庫が爆発、巨大な火の玉が吹き上がる...ロ…
  • 8
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 9
    関税ショックのベトナムすらアメリカ寄りに...南シナ…
  • 10
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?...「偽スーパーフード」に専門家が警鐘
  • 3
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初期に発見される
  • 4
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 5
    女性職員を毎日「ランチに誘う」...90歳の男性ボラン…
  • 6
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負…
  • 7
    『職場の「困った人」をうまく動かす心理術』は必ず…
  • 8
    自宅の天井から「謎の物体」が...「これは何?」と投…
  • 9
    「100歳まで食・酒を楽しもう」肝機能が復活! 脂肪…
  • 10
    トランプ政権はナチスと類似?――「独裁者はまず大学…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」では…
  • 6
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 7
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 8
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 9
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中