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「地域と共に未来へ」星野リゾート 西表島ホテルが挑むピーチパインによるエコツーリズムの実践

2024年10月18日(金)15時46分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー
「地域と共に未来へ」星野リゾート 西表島 ホテルが挑むピーチパインによるエコツーリズムの実践

パイン農家をはじめ、旅行者や子どもたちなど多くの人々を巻き込んだ「協働」の島づくりがはじまった。

<希少な動植物が生息する西表島だが、適正な観光管理も課題となっている。星野リゾート 西表島ホテルは持続可能な観光の仕組み作りを目指す「エコツーリズムリゾート」として、特産品であるピーチパインを中心とした循環型農業の構築を目指している>

世界を変えるには、ニュースになるような大規模なプロジェクトや商品だけでは不十分。日本企業のたとえ小さなSDGsであっても、それが広く伝われば、共感を生み、新たなアイデアにつながり、社会課題の解決に近づいていく──。この考えに基づいてニューズウィーク日本版は昨年に「SDGsアワード」を立ち上げ、今年で2年目を迎えました。その一環として、日本企業によるSDGsの取り組みを積極的に情報発信していきます。

◇ ◇ ◇

ピーチパインの生産を持続可能にするための3つの取り組み

星野リゾート 西表島ホテルでは2021年から「エコツーリズムリゾート」の実現を目指し、様々な取り組みを展開している。

その一つが、島のパイン農家と協働して行っている「西表島の特産品であるピーチパインを中心とした資源循環構築プロジェクト」だ。ピーチパインの認知拡大と価値向上や循環型農業の構築を目指し、以下の3つの取り組みを実施している。

1 春のピーチパイン祭り

旅行者に西表島の特産品ピーチパインの魅力を伝える「春のピーチパイン祭り」。宿泊客が実際にピーチパインを味わい、島のパイン農家と交流し、直接ピーチパインの特徴や栽培のこだわりについて学び、体験できるイベントとして開催している。

2 環パイン プロジェクト

ホテルの生ごみを堆肥化し、ピーチパインの生産に活用する循環型農業「環パイン プロジェクト」は、ホテルの敷地内に堆肥舎を設立し、レストランで出た生ごみを堆肥化して再資源化する取り組み。堆肥を資源としてパイン農家へ還元し、その堆肥を使って栽培したピーチパインを宿泊者に振る舞うことで循環型農業のサイクルを確立することを目指している。

3 西表島ピーチパインの学校

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毎年、春のピーチパイン祭りの時期に合わせて、同ホテルに地元の小学生を招待し、開催される。

次世代を担う子どもたちの地元への誇りや愛情を深め、ピーチパイン生産の持続に繋げるイベント「西表島ピーチパインの学校」。地元の小学生に対して、ピーチパインが旅行者にとっての観光価値を生み出していることや、パイン農家が熱い想いや愛着を持って生産に取り組んでいることを伝えている。

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