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尾瀬の水芭蕉が咲き誇る風景を「日本酒」で取り戻す、永井酒造の挑戦

2024年8月20日(火)11時10分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー

MIZUBASHO Artist Series

各業界で活躍する女性たちを『水芭蕉公認ミューズ』として起用。「MIZUBASHO Artist Series」は日本酒を軸に「女性のエンパワーメント」にも力を入れている

2023年6月には、このシリーズから子供が描いた絵をラベルに採用したチャリティー商品「MIZUBASHO子供アーティストシリーズ」を発売し、商品の収益金の一部を「子供地球基金」へ寄付する取り組みも開始した。第1弾のラベルは中学生である蔵元夫婦の長女が「お父さん」をイメージして描いたひまわりの絵が採用されている。

「この絵はもともと2022年に父の日のプレゼントとして蔵元に贈られたものでした。周囲にラベルすることを勧められたのですが、子供の絵をビジネスには利用したくなかったためチャリティー商品として販売することに。

その後、世界中の子どもたちに画材や絵本の寄付を行う『子供地球基金』代表の鳥居晴美さんと出会い、寄付先を決定しました。今年から『子供地球基金』の群馬共同代表に任命頂き、次世代も巻き込みながらよりよい社会作りに貢献したいと考えています」と、永井氏は語る。

蔵元の気づきを発端に、地元の環境保全から次世代とともに取り組む社会作り、女性のエンパワーメントなど、永井酒造は日本酒を軸に実に様々な課題に取り組んでいる。その視野の広さは、地方の企業がSDGsに取り組む際のモデルケースにできるのではないだろうか。

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