万博を見据え、大伸社ディライトが取り組む「アート」を通じた大阪・築港エリアの地域活性化
万博を見据え、築港エリアを文化・アートの発信地に
こうした取り組みの一つとして、CASOスタジオをアート系団体やアーティストの発信の場とする「CASOアート特区プロジェクト」が挙げられる。このプロジェクトは、2025年に開催予定の大阪・関西万博の会場となる「夢州」に近い立地を活かし、築港エリアが文化やアートを発信し続け、収益を生み出すランドマークとすることを目指すものだ。
これまでに、スタジオ内にある「CASO Lounge」を使った企画個展やグループ展、約80人のアーティストが参加した大型アートフェア「ARTGOESON」などを開催。ソフビ展示即売会「ソフコン」は、来場者が毎回600名を超える人気イベントで、今年10月には第4回の開催を迎えた。
さらに、地域商業の活性化を図るため、CASOスタジオ前広場で「築港ナイトマーケット&サンセットシアター」も定期的に開催。築港エリアのアーティストや飲食店、雑貨店が出店し、飲食や買い物、映画を楽しめるイベントであり、地域商業の活性化に貢献するものと言えるだろう。
黒川氏は今後の展開について、「CASOを通じて繋がった若手アーティストのアートリースも検討しています。さらに現在は、和歌山・九度山町のインバウンド施策にも取り組んでおり 、地域観光業の活性化にも注力していく予定です。SDGs視点での取り組みはもちろんのこと、新しい『面白い』取り組みに挑戦していく企業力が弊社の強みです」と語る。
2025年の万博に向け、大阪の臨海部で再開発が進む中で、大伸社ディライトの取り組みは、「クリエイティブな場」という大阪臨海部の新たなアピールポイントを生み出していると言えるだろう。世界に向けて印象づけることができれば、地域のさらなる発展に繋がることが期待できる。
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