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「全てのクリニックで利用可能」ジェイメックの文書管理アプリ「Digitab x Sign」が医療現場を救う

2023年11月6日(月)14時00分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー
Digitab x Sign

手間のかかる書類の作成や印刷、患者への受け渡しまでタブレットPC1つで実現(写真はイメージです) imtmphoto-Shutterstock

<医療文書の電子化・ペーパーレス化は、医療従事者の負担を軽くするだけでなく、地球環境にもやさしい選択肢だ>

世界を変えるには、ニュースになるような大規模なプロジェクトや製品だけでは不十分。日本企業のたとえ小さなSDGsであっても、それが広く伝われば、共感を生み、新たなアイデアにつながり、社会課題の解決に近づいていく──。この考えのもと、ニューズウィーク日本版はこの春、「SDGsアワード」を立ち上げました。その一環として、日本企業によるSDGsの取り組みを積極的に情報発信していきます。

◇ ◇ ◇


株式会社ジェイメックは今年、医療機関の治療同意書・契約書を電子化するアプリ「Digitab x Sign」(デジタブサイン)をリリースした。人手不足が課題とされる医療業界において、現場従業員の負担を軽減するサービスとして注目を集めている。

医療機関の書類を電子化するクリニック向け文書管理アプリ

2022年の厚生労働白書によると、40年には医療や介護など福祉関連の人材が96万人不足すると推計されている。そうしたなかで病院の現場は、患者ごとにさまざまな書類が使用され、従業員がその印刷や記入、保管に管理といった膨大な事務処理に追われて、労働力不足に拍車がかかるという問題に直面している。

この問題へのソリューションとして、「Digitab x Sign」は開発された。今までは特定商取引法やガイドライン上の規制、さらに開発コストの高さから実現が難しかった治療同意書・契約書を電子化できるクリニック向けの文書管理アプリだ。時間がかかる書類の作成や印刷、患者への受け渡しをタブレット1台で簡単に行うことができる。クラウドサーバーに保管された情報はアプリで簡単に管理・検索することも可能で、書類の管理・保管の工数削減にもつながる。

nwsdgs_digitabsign.jpg

e-文書法や電子帳簿保存法の改正など、国内でDXを加速させる動きが強まっている。「Digitab x Sign」はこうした社会背景を踏まえて開発された

ジェイメックは皮膚科・形成外科・美容医療領域のレーザー・光治療器を中心に、肌画像撮影器や医療機関専売化粧品、家庭用美顔器などの開発・製造・販売を手がける美容医療のリーディングカンパニーだ。同社DXソリューション推進室室長の濱田眞吾氏は、「Digitab x Sign」を開発した経緯について、「お付き合いのあるクリニックを訪問した際に、『同意書・契約書の管理に時間がかかって困っている』と相談を受けたことがきっかけでした。約1年の開発期間を経て、クリニックでの試用をスタートしました」と話す。

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