老化は生まれる前から始まっていた...「スーパーエイジャー」の3つの「長寿の秘密」とは?
ヒトによる別の実験でも、低体重で生まれた赤ん坊は、平均的体重の赤ん坊とは違う後成的メチル化パターンを持つことがわかっている。
これらの研究により、老化のなかには、子宮内の状態に原因があり、一生続いていくものがあることが示された。つまりCD(またはレコード)にできた傷は、生まれるまえから老化のプロセスを開始するということだ。
スーパーエイジャーの最高の秘密
わたしたちはこれまでに、スーパーエイジャーに共通する3つのおもな特徴を発見した。すべてのスーパーエイジャーが3つとも持っているわけではないが、この3つの現象が老化の遅れに大きく影響している。つまり、わたしたちに希望を与えてくれるものだ。
1 善玉コレステロール値が高い
高比重リポタンパク(HDL)コレステロールは心臓発作や認知症を予防する。
2 成長ホルモンIGF‒1値が非常に低い
このタンパク質は肝臓で作られ、組織の成長を助ける。IGF‒1が少なくなると、それまで成長に使われていたエネルギーが、もっと生き延びるために使われるようになる。
3 いくつかのMDP(*)値が非常に高い
このタンパク質はミトコンドリア内にあり、さまざまな種類がある。そのうちのいくつかはスーパーエイジャーにのみ見られ、老化のストレスに対する回復力をもたらす。
(*)マクロファージおよび樹状細胞への分化能を示す前駆細胞
このスーパーエイジャーの研究によってすばらしい手がかりが得られたが、並はずれた長寿については今後何年、何十年と追跡していく必要があることも明らかになった。