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中高年は、運動しないと「思考力」「ストレス耐性」低下...いつ・どれだけ運動すればいいか

2024年12月28日(土)08時00分
若杉忠弘(グロービス経営大学院教授)

私たちは、仕事の前や、合間に運動をしてしまうと疲れ果ててしまい、仕事に悪影響が出そうと思いがちです。よほど激しい運動をしない限り、これは単なる思い込みといえそうです。

では、私たちはどれくらい運動するといいのでしょうか。

医学、生理学、運動学、公衆衛生の専門家10人が1つのガイドラインを明快に打ち出しています。

それは、健康のために、「早歩き程度の運動を週5回・30分以上行うか、ジョギング程度の運動を週3回・20分以上行うべきである」というものです。さらに、「週に2回ほど、体の主要な筋肉を鍛えるとよい」としています。

じつは、それほど多くの運動量が求められているわけではありません。通勤時に早歩きをするなど工夫すれば、ガイドラインを超えられそうです。


すぐれたリーダーほど自分にやさしい
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 若杉忠弘 著
 かんき出版

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若杉忠弘
グロービス経営大学院教授(リーダーシップ・組織開発など)。東京大学工学部・大学院を経て、外資系コンサルティングファームBooz Allen Hamilton(現PwCコンサルティング)に入社。経営コンサルタントとして活躍。企業の経営戦略策定、組織開発、変革実行支援に従事。

その後渡英し、ロンドン・ビジネス・スクールでMBAを取得。イギリスでは教育ベンチャーの立上げに参画。帰国後、グロービスで英語MBAプログラムのディレクターや英語オンラインMBAの設立などにかかわってきた。

仕事をする傍ら、一橋大学大学院に入学。経営学を研究するなかで、「セルフ・コンパッション」に出会う。当時、リーダーの役割を息苦しく感じ、「自己犠牲をしながら、成果を出さなければならないのか」と悶々とする日々だったが、セルフ・コンパッションから「自分へのやさしさが強さを育む」ことを学び、苦況を抜け出す。この経験をきっかけに、日本のビジネスパーソン1800人を対象に、組織におけるセルフ・コンパッションの調査と実験を繰り返し、研究にまい進。その研究成果が評価され、同大学院にて経営学博士を取得。

世界のセルフ・コンパッション教育をリードするアメリカの「センター・フォー・マインドフル・セルフ・コンパッション」で講師資格を得て、日本におけるセルフ・コンパッションのエバンジェリスト(伝道師)としても活動している。本書が初の著書となる。


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