最新記事
食事法

おやつをやめずに食生活を改善できる?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法

YOUR QUESTIONS ANSWERED

2024年12月19日(木)15時05分
ニューズウィーク日本版編集部

和田秀樹医師の回答

おやつは悪くないと思います。ただ、3時のおやつというように食べる時間帯は工夫したほうがいいと思います。

実は3時から4時はすい臓の働きが最もいい時間帯なので、炭水化物がエネルギーに変わりやすいのです。できればそのくらいの時間帯におやつを取ってください。また甘いものが楽しみだということは、それを食べることで免疫力が上がっている可能性もあります。


疲れの原因として、ストレスや睡眠不足も考えられるのですが、体質だとおっしゃるのなら、やはり栄養の偏りも重大な原因の1つです。ビタミンB群は疲労にいいとされていますし、不足すると疲れやすくなります。カルシウムや鉄分の不足も疲労につながるので積極的に取ってください。抗酸化作用のあるビタミンA、C、Eも疲れの原因になる活性酸素を防いでくれます。

1人暮らしで、どうしてもそれらの入った食材を取るのが難しいのなら、サプリメントでの栄養摂取でも、取らないよりはずっといいと思います。あと年齢を考えると更年期障害の要素もあるかもしれないので、ホルモンバランスの検査も一度なさることをお勧めしたいと思います。

──和田秀樹(精神科医)


和田秀樹和田秀樹
HIDEKI WADA
1960年大阪市生まれ。1985年東京大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米カール・メニンガー精神医学校国際フェロー、高齢者専門の総合病院である浴風会病院の精神科を経て、現在、和田秀樹こころと体のクリニック院長、川崎幸病院精神科顧問、一橋大学経済学部・東京科学大学(旧・東京医科歯科大学)非常勤講師、立命館大学生命科学部特任教授。主な著書に『80歳の壁』『「70歳の壁」を乗り越える老けない食べ方』などがある。

20241224issue_cover150.png
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2024年12月24日号(12月17日発売)は「アサド政権崩壊」特集。アサドの独裁国家があっけなく瓦解。新体制のシリアを世界は楽観視できるのか

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ノルウェー中銀金利据え置き、来年3回の利下げ想定 

ワールド

ガザ空爆で13人死亡、停戦合意へ調停続く

ワールド

プーチン大統領阻止へ米欧は結束を、ウクライナ大統領

ビジネス

ドイツの対英輸出、金高騰で急増 対米輸出上回る伸び
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:アサド政権崩壊
特集:アサド政権崩壊
2024年12月24日号(12/17発売)

アサドの独裁国家があっけなく瓦解。新体制のシリアを世界は楽観視できるのか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──ゼレンスキー
  • 2
    村上春樹、「ぼく」の自分探しの旅は終着点に到達した...ここまで来るのに40年以上の歳月を要した
  • 3
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 4
    遠距離から超速で標的に到達、ウクライナの新型「ヘ…
  • 5
    電池交換も充電も不要に? ダイヤモンドが拓く「数千…
  • 6
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の…
  • 7
    「どんなゲームよりも熾烈」...ロシアの火炎放射器「…
  • 8
    「制御不能」な災、黒煙に覆われた空...ロシア石油施…
  • 9
    女性クリエイター「1日に100人と寝る」チャレンジが…
  • 10
    ウクライナ「ATACMS」攻撃を受けたロシア国内の航空…
  • 1
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式多連装ロケットシステム「BM-21グラート」をHIMARSで撃破の瞬間
  • 2
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いするかで「健康改善できる可能性」の研究
  • 3
    村上春樹、「ぼく」の自分探しの旅は終着点に到達した...ここまで来るのに40年以上の歳月を要した
  • 4
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 5
    「どんなゲームよりも熾烈」...ロシアの火炎放射器「…
  • 6
    女性クリエイター「1日に100人と寝る」チャレンジが…
  • 7
    電池交換も充電も不要に? ダイヤモンドが拓く「数千…
  • 8
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼ…
  • 9
    ウクライナ「ATACMS」攻撃を受けたロシア国内の航空…
  • 10
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 1
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 2
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 3
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼンス維持はもはや困難か?
  • 4
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 5
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 6
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 7
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 8
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 9
    2年半の捕虜生活を終えたウクライナ兵を待っていた、…
  • 10
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中