DEFENDERで走破する! 東海、北陸、近畿、中国、四国と1850km超のロングトリップ

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2024年11月28日(木)16時30分
文:萩原祥吾(フェーズ4)、山口幸一(フェーズ5) 写真:長田英哲(フェーズ4)、高柳健(フェーズ5) ※Pen Onlineより転載

もうひとつの特徴は、弘法大師空海の薦めにより嵯峨天皇が浄写した般若心経が、勅封(勅命による封印)として奉安されていることだ(60年に1度、開封)。このため大覚寺は、心経写経の根本道場としても広く知られている。この日、レミイさんも初めての写経に挑戦。筆を執り、ていねいに文字を写していく作業には、深い精神性とともに高度な集中力が求められる。墨の香り漂う静かな空間で、心を込めて般若心経を紡いでいく時間は、現代人の心に安らぎをもたらす貴重なひと時となった。

土井レミイ杏利さんとDEFENDERでめぐる旅

土井レミイ杏利さんとDEFENDERでめぐる旅

「一文字一文字に集中することで、心が整理されていくような感覚がありました。この由緒ある寺院での体験を通じて、日本の伝統文化の深さを改めて実感しました」とDAY1のみの参加となったレミイさんは感慨深げに語って別れを告げた。

土井レミイ杏利さんとDEFENDERでめぐる旅

土井レミイ杏利さんとDEFENDERでめぐる旅


心身ともに清められた穏やかな気持ちで大覚寺を後にし、DEFENDERは京都の奥座敷、洛北へと向かった。緑豊かな洛北に佇む「ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts」が、この日の終着点だ。最新のラグジュアリーリゾートホテルでの滞在は、まさにDEFENDERの旅にふさわしい体験となった。

関西の近代化の足跡を訪ねて

土井レミイ杏利さんとDEFENDERでめぐる旅

土井レミイ杏利さんとDEFENDERでめぐる旅

DAY2は、夜が明けたばかりの京都を後にし、大阪へ向かう。最初の目的地は新世界。夜の賑わいが嘘のように静けさに包まれた早朝の街に到着すると、澄んだ空気の中に通天閣がそびえ立つ。朝日に照らされた塔影をバックに、DEFENDERのアイコニックなシルエットが印象的な一枚をつくり出した。

土井レミイ杏利さんとDEFENDERでめぐる旅

次に訪れたのは、住友第三代総理事の鈴木馬左也を中心に企画され、大正13年(1924年)に建てられた現大阪倶楽部会館。英国スタイルの社交場として大阪の財界人たちが集った由緒ある建物は、大正期の優美な建築様式をいまに伝える。重厚な扉を開けると、100年以上の歴史が紡いできた物語が静謐な空間に漂う。クラシカルな意匠が施されたプールバーには、ビリヤード台を中心に、大正時代から変わらぬ上質な社交の場の雰囲気が漂う。格調高い装飾で彩られたバーやラウンジには、かつての社交場としての優雅な佇まいが色濃く残されている。

土井レミイ杏利さんとDEFENDERでめぐる旅

土井レミイ杏利さんとDEFENDERでめぐる旅

午後からは西へ一気に130㎞を走破。高速道路では、DEFENDERの力強く安定した走りが、長距離ドライブの心地よさを存分に味わわせてくれた。サスペンションは路面の細かな凹凸を巧みに吸収し、長距離移動での疲労を最小限に抑えてくれる。

目指したのは兵庫県朝来(あさご)市の神子畑(みこばた)選鉱場跡。かつて東洋一の規模を誇る鉱石の選鉱場として栄えた産業遺産は、いまや荒廃の美しさを湛えた幻想的な景観を見せている。風雨に打たれ朽ちかけた巨大なコンクリート建造物が織りなすダイナミックな景観は、DEFENDERの力強いシルエットを引き立てていた。

土井レミイ杏利さんとDEFENDERでめぐる旅

土井レミイ杏利さんとDEFENDERでめぐる旅

さらに140㎞を北西に進み、DAY2のゴールである鳥取県倉吉に到着。歴史が息づく静かな街に降り立つ頃には、空はすっかり暮れていた。

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