DEFENDERで走破する! 東海、北陸、近畿、中国、四国と1850km超のロングトリップ

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2024年11月28日(木)16時30分
文:萩原祥吾(フェーズ4)、山口幸一(フェーズ5) 写真:長田英哲(フェーズ4)、高柳健(フェーズ5) ※Pen Onlineより転載

フェーズ5:関西・中国・四国の歴史と文化、自然をめぐる850kmの旅

ここからはフェーズ5の旅をお伝えしよう。フェーズ5は、関西、中国、四国と走破する旅。京都を起点に、大阪、兵庫、鳥取、岡山、そして四国4県を含む計9県に訪れる。今回は、元ハンドボール日本代表キャプテンで、現在はTikTokフォロワー700万人を超えるインフルエンサーとしても活躍する土井レミイ杏利さんが旅の同行者としてDAY1のみだが、参加してくれた。時代を超えて息づく伝統から、近代化の足跡、そして手つかずの自然まで、多彩な表情を見せる日本の魅力を、DEFENDERで再確認しよう。

千年の都・京都で悠久の歴史に触れる

土井レミイ杏利さんとDEFENDERでめぐる旅

土井レミイ杏利さんとDEFENDERでめぐる旅

朝日に照らされた京都の街並みを、DEFENDERが静かに走り抜けていく。最初に訪れたのは、平安時代初期にその歴史をさかのぼる古刹、大覚寺だ。

土井レミイ杏利さんとDEFENDERでめぐる旅


大覚寺(正式名称旧嵯峨御所大本山大覚寺)は、弘法大師空海を宗祖と仰ぐ真言宗大覚寺派の本山である。その起源は、嵯峨天皇が檀林皇后とのご成婚の新室である離宮として建立した離宮嵯峨院に始まる。貞観18年(876年)には、皇孫である恒寂入道親王により大覚寺が開創され、以来、皇室との深い縁を持ち続けてきた寺院である。荘厳な表門をくぐると、そこには悠久の時が刻んだ厳かな空気が満ちていた。DEFENDERのモダンなフォルムは、古刹の佇まいと不思議な調和を見せていた。

土井レミイ杏利さんとDEFENDERでめぐる旅

僧侶の藤本浩春さんのていねいな案内のもと、境内の見学へ。重要文化財の「宸殿(しんでん)」は、江戸時代に後水尾天皇より下賜(かし)された寝殿造りの建物だ。その優美な建築様式は、当時の宮廷文化の粋を今に伝えている。

土井レミイ杏利さんとDEFENDERでめぐる旅

昼食には、境内にも店を構える老舗「泉仙(いずせん)」の精進料理を堪能。四季の移ろいを映す旬の食材をもとに、一品一品ていねいに仕上げられた数々の献立が供された。素材本来の味わいを活かした滋味あふれる繊細な料理に、レミイさんも「精進料理は初めてですが、心身ともに浄化されるようです」と笑みを浮かべた。

土井レミイ杏利さんとDEFENDERでめぐる旅


泉仙 嵯峨野店
京都府京都市右京区嵯峨鳥居本六反町11
TEL:075-881-7016

土井レミイ杏利さんとDEFENDERでめぐる旅

大覚寺の見どころは数多いが、特筆すべきは「大沢池」だろう。周囲が約1kmに及ぶ広大な水景は、日本最古の人工庭池として知られている。嵯峨天皇が中秋の名月に、舟を浮かべ、水面に映る月を愛でたという逸話も伝わる。現在では、「観月の夕べ」 として、中秋に行われる舟での池巡りを体験。秋の陽光を受けて輝く水面を、静かに舟が進んだ。豊かな自然に囲まれた静寂の中、平安の昔に想いを馳せる贅沢なひと時となった。

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