DEFENDERで走破する! 東海、北陸、近畿、中国、四国と1850km超のロングトリップ

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2024年11月28日(木)16時30分
文:萩原祥吾(フェーズ4)、山口幸一(フェーズ5) 写真:長田英哲(フェーズ4)、高柳健(フェーズ5) ※Pen Onlineより転載

岡山の鉱山の記憶が息づく町へ

DAY3は、早朝の倉吉市からスタート。国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている白壁土蔵群へ向かった。江戸・明治期の建造物が立ち並ぶその端正な街並みからは、当時の商家の営みがいまなお伝わってくる。朝のやわらかな光が白壁を照らし、焼杉板の深い色合いとのコントラストを浮かび上がらせる。その様子は、DEFENDERのモダンなフォルムと美しい調和を見せていた。

DEFENDERでめぐる旅、中国から四国へ

DEFENDERでめぐる旅、中国から四国へ

撮影を終えると、120kmの道のりを経て岡山県へ入り、岡山県高梁市の吹屋ふるさと村へ。ここは江戸時代から明治にかけて、国内屈指の弁柄(ベンガラ、酸化鉄系顔料)と銅の産地として栄えた鉱山町だ。この地で生産された高品質な赤銅色の顔料は「ジャパンレッド」として世界的に知られ、寺社などの建築物や伝統工芸品を彩ってきた。その伝統はいまも、集落の景観を特徴づける赤いレンガ屋根に息づいている。


DEFENDERでめぐる旅、中国から四国へ

DEFENDERでめぐる旅、中国から四国へ

DEFENDERでめぐる旅、中国から四国へ

DEFENDERでめぐる旅、中国から四国へ

※吹屋ふるさと村は特別な許可を得て撮影をしています。道幅が狭いため、町並みへの一般車両の進入・通り抜けはご遠慮いただいております。

吹屋ふるさと村から高台へDEFENDERを走らせると、威厳を感じさせる擬洋風の建築物が姿を現す。ここは、弁柄と銅の生産が隆盛を極めた明治42年(1909年)に本館が建築された旧吹屋小学校。2012年に閉校するまでは現役最古の木造校舎として地元の人々に愛されてきた。現在は吹屋の歴史文化を発信する拠点として一般の人にも開放されている。

DEFENDERでめぐる旅、中国から四国へ

DEFENDERでめぐる旅、中国から四国へ

この日のランチは、昔懐かしい雰囲気の吹屋食堂で。ここは、吹屋の集落の各家庭で食されてきた手打ち蕎麦を名物料理として提供する食堂。岡山県産のそば粉を用いた田舎蕎麦は、豊かな香り、歯ごたえ、のど越しのすべてが素朴で滋味深い。


吹屋食堂
岡山県高梁市成羽町吹屋717−1
TEL:086‐629‐2225

DEFENDERでめぐる旅、中国から四国へ

DEFENDERでめぐる旅、中国から四国へ

ランチを済ませると、吹屋ふるさと村から20分ほどの距離にある羽山第2隧道へ。片側の坑口に鍾乳洞をそのまま利用し、内部は手掘りで開削された珍しいトンネルだ。かつては弁柄を全国へ流通させるための重要なルートとして使われていた。自然が長い年月をかけて石灰岩の険しい岸壁に造り出した洞窟は圧巻で、思わず息をのむほどの迫力を放つ。大地が生み出した神秘的な造形美に、しばし心を奪われた。

DEFENDERでめぐる旅、中国から四国へ

その後、倉敷へ向けて南下。山間部から高速道路を経て市街地まで、DEFENDERの確かな走りで180kmを走破し、夕暮れ時に倉敷の街並みへと到着。穏やかな秋の夕景の中で、この日の行程を終えた。

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