健康にいいビール...はあり得ます! プロバイオティクスが含まれる可能性【最新研究】
Beer Might Be Healthier Than You Think
ポールによれば、プロバイオティクス食品は便秘や下痢といった消化器の不調の緩和や、メンタル面での健康維持に役立つ可能性もあるという。
だが、大半のビールには健康効果は期待できないとポールは言う。そもそもビールにはアルコールや糖分も含まれているから、「健康効果を期待してアルコールを摂取するのはおすすめしない」。
アルコールの害で相殺?
「確かに節度を保って飲むなら、健康にいい栄養素や植物由来成分を摂取できる可能性を示す研究もある。ビール製造の発酵段階で作られるプロバイオティクス成分についての研究も進んでいる」と、ポールは言う。「だがそうした健康効果は、ビールに含まれるアルコールが消化器や身体に与えるマイナスの影響で相殺される可能性が高い」
英アストン大学の研究チームは20年、ビールに含まれる体にいい物質を増やし、悪い物質を減らす製造方法について検討した論文を発表した。
それによれば、特定の条件がそろえば、ビールはプロバイオティクスやビタミンB12、ポリフェノール、抗酸化物質、ファイトエストロゲンのほか、さまざまな体にいいミネラルを含むようになる可能性があるという。