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グルテンフリーで世界を視野に 日本の米粉開発の最前線

2022年11月18日(金)11時30分
※TOKYO UPDATESより転載

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日本の短粒種米では難しいとされていた生麺開発にチョップスティックスでは数カ月を要したという。Photo: Courtesy of Chop Sticks

また、全国に展開する大型スーパー、イオングループでも米粉100%のパスタ、中華麺などを製造・販売。一般流通する麺製品にも日本の米で作られる国産加工品が少しずつ増えてきている。

米の国、日本の最新技術を世界へ

日本の製粉技術には海外での活路があると、各メーカーはさらなる技術開発を進めている。日本米粉協会のアドバイザー、高橋仙一郎氏によれば、現在は米粉そのものより、製粉機械を輸出して現地の米で製粉されることが多いが、その傾向も変わる可能性があるという。「これからは日本独自の新技術、アルファ化米粉に期待しています。生米から加工する従来の米粉は生米のデンプン構造(ベータデンプン)のままですが、炊飯によりデンプンがアルファ化された状態から加工するアルファ化米粉は、消化がよくて使いやすい。米粉に比べて長期保存ができて軽いことからもより輸出向きでしょう」

ますます拡大する世界のグルテンフリー市場で、米粉のニーズは上がっていくことは間違いない。日本産米粉の価値とニーズを探る努力は続く。

取材・文/田内しょうこ

※当記事は「TOKYO UPDATES」からの転載記事です。
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