「宮殿は我慢ならない」王室ジョークにも余裕の笑み、日陰の存在だったカミラ王妃の「素顔」に迫る
FOR DUTY, FOR LOVE
カミラが情熱を注いできたもう1つの活動は読書習慣を広めること。若年層の読み書き能力の改善に取り組んでいる慈善団体「ナショナル・リテラシー・トラスト(National Literacy Trust)」の調査によると、「自由時間に本を読む」と答えたイギリスの子供は34.6%にすぎない。
それでも、王妃の支援を受けた同財団の活動が実り、一部の低所得地域ではこの数字が41.8%に上がったという。
カミラは、そうした地域の1つ、イングランド北部のミドルズブラで2月13日に行われたイベントに出席。この活動の手応えを実感できた。
市庁舎で優秀な読書家として表彰された少女は、片足をすっと後ろに引いて完璧なカーテシーの挨拶をした。同じく表彰された少年がお辞儀をすると、作家フランク・コットレル・ボイス(Frank Cottrell-Boyce)が爵位の授与のように聖油を注ぐしぐさをして笑いを誘った。
ナショナル・リテラシー・トラストのジョナサン・ダグラスCEOは本誌に次のように語った。「今から15年ほど前に私たちは初めて王妃を招待して、私たちのプロジェクトに参加している家族と会うことになった。彼女は部屋に入るとすぐ床に座り、家族たちと話をした」
ミドルズブラの市庁舎でも同じような場面があった。カミラは工作に熱中している幼い子供たちのそばでプレイマットに膝を突き、「これは葉っぱなのね」と声をかけた。