今年最高のNetflixドラマはこれ...13歳の容疑者を追う『アドレセンス』が描く「マノスフィア」とは?
Toxic Adolescence
第3話はシリーズでも傑出しており、ぜひ最初から最後まで集中して見てほしい。
少年向けの収容施設に移ったジェイミーは、裁判所に鑑定書を提出する若手心理学者ブリオニー(エリン・ドハティ、Erin Doherty)の訪問を受ける。
このときジェイミーは、ケイティの上半身裸の写真が流出して、「みんな」が見ていたこと、「貧乳だから僕の好みではない」ことを明かす。
また、自分を醜いと思っていること、しかし写真リークのためにケイティが弱気になっている今なら、デートに誘っても断られないのではないかと思って誘ったこと、しかし断られたことを打ち明ける。
最初は穏やかだった会話が、感情的なものになり、ジェイミーは椅子を蹴り倒して、自分のことを好きか答えろとブリオニーに激しく迫る。彼女はあくまで冷静に専門家としての役割を説明するが、ジェイミーが看守に力ずくで連れ去られた後、動揺の涙を流す。
男性も女性もその魅力に応じて価値を割り当てられていて、それによって一生が決まるという考えは、ジェイミーの思考に深く浸透しており、無限の混乱をもたらしていることが見て取れる。
大人も無関係ではない
しかし『アドレセンス』は、大人もこうした概念と無縁ではないことを視聴者に突き付ける。ブリオニーが警備室でジェイミーの映像をチェックする間、あばた顔の中年警備員があからさまに彼女に言い寄ってくる。
若くて美しくて専門職に就くブリオニーは「この仕事が嫌いだ」と言いながら金魚のふんのように彼女についてくる警備員に、ほとんど見向きもしない。その様子を見ると、「ジェイミーの言っていることは本当ではないか」と、思わずにいられない。