今年最高のNetflixドラマはこれ...13歳の容疑者を追う『アドレセンス』が描く「マノスフィア」とは?
Toxic Adolescence
学校に男性至上主義が
第1話は、犯罪ドラマにお決まりのスタートだ。事件の翌朝、警察がミラー家に踏み込み、ジェイミー(新人オーウェン・クーパー<Owen Cooper>が驚異的な好演を見せる)を逮捕し、警察署に連行。DNAを採取し、決定的な証拠を突き付ける。
配管工の父親エディ(スティーブン・グレアム、Stephen Graham)と専業主婦の母親マンダ(クリスティン・トレマーコ、Christine Tremarco)、そして姉のリサ(アメリー・ピーズ、Amélie Pease)は、突然の出来事に呆然としつつ、か細くて幼い面影が残るジェイミーの無実を信じている。
第2話の舞台は、事件から3日後の学校だ。バスコム警部(アシュリー・ウォルターズ、Ashley Walters)とフランク巡査部長(フェイ・マーセイ、Faye Marsay)は、被害者ケイティとジェイミーが通っていた地元の学校を訪れて、捜査への協力を求める。
一見したところきれいな学校だが、かなりの生徒数で、校内はけんかや怒鳴り声が絶えず、授業はビデオ視聴ばかりで教員も生徒もやる気がない。生徒たちは事件に動揺しており、教員にも警察官にも全く心を開かない。
だが、この学校訪問でソーシャルメディアの問題が明らかになる。警察はジェイミーが投稿した写真は把握していたが、コメント欄に残された絵文字や隠語の意味を全く理解していなかった。
そこにはマノスフィア(男性至上主義・女性ヘイト)の要素があることをこっそり教えてくれたのは、この学校に通うバスコムの息子だ(彼はいじめに遭っている)。生徒たちはソーシャルメディアを介してお互いを激しく傷つけ合っていた。