スポーツでの脳震盪が「鬱や自殺」に繋がることも...選手の脳を守る「血液検査」の可能性
TACKLE THE ISSUE AHEAD OF THE GAME
NFLの脳震盪件数は昨年、全般的に減少し、そのうち44%は何らかの形での自己申告に基づいていた。
「私は30年近くスポーツドクターをしている」と、シルズは言う。「10~15年前なら、自己申告がこんなに多いことはあり得なかったと断言できる。当時は大した負傷ではないと主張したり、けがをした可能性を認めずにプレーを続けようとしがちだった。本質的な変化が起きている」
NFLの取り組みに対して、皮肉な見方をしたくなる事例はある。例えば、バッファロー・ビルズのQBジョシュ・アレン(Josh Allen)は、10月6日の対ヒューストン・テキサンズ戦で頭部に衝撃を受けたが、すぐにプレー復帰を認められた。この件については、さらに調査が必要だとの指摘がある。
十分な情報に基づく判断を
それでもNFLの統計に間違いはないと、シルズは確信している。
「NFLは公表を前提にデータを提出している。査読付き論文への掲載を望んでいるからだ」と、シルズは言う。
「データは現在、審査中だ。同時に、自分たちでも分析を行い、改善方法を探り続ける。健康と安全の追求にゴールはない、というのが私たちのモットーだ。データを慎重にチェックし、改善された点を確認しながら、さらなる前進を実現する機会を追い求めていく」