TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3個分の軍艦島での「荒くれた心身を癒す」スナックに遊郭も
レクリエーションの充実は、炭鉱員募集のためだった?
端島では、舞踊、弓道、コーラスといったクラブ・サークル活動も盛んだった。職員と家族のレクリエーションも頻繁に催され、大いに賑わったという。
春には職場対抗のソフトボールといったスポーツ大会、夏には納涼大会、秋には文化祭と季節ごとにイベントが目白押し。上記は一例でしかないが、島外におもむくレクリエーションなども含め、長い歴史の中で様々な催し物があった。
端島でここまで娯楽が充実していたのは、もちろん厳しい条件で働く炭鉱員のための手厚い福利厚生という意味合いもあるが、端島の炭鉱従事者を増やすため、という側面も確かにあっただろう。
規模拡大を続けた時期の炭鉱では、人手はいくらあっても足りないほどで、端島で働くことの魅力を対外的にもアピールすることで人を集める必要があったのだ。
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