VW、車両価格を5月いっぱい据え置きへ 関税巡る懸念に対応

4月16日、ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は、トランプ米大統領による自動車関税を巡る購入者の懸念を和らげるために、価格を5月いっぱい据え置くことを確認した。独ウォルフスブルクで3月11日撮影(2025年 ロイター/Liesa Johannssen)
[デトロイト 16日 ロイター] - ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は16日、トランプ米大統領による自動車関税を巡る購入者の懸念を和らげるために、価格を5月いっぱい据え置くことを確認した。
消費者の間に関税が店頭での価格を押し上げるのではないかとの懸念が広がる中、米国と外資系の自動車メーカー各社は今月これまでに、安定した価格や大幅な値引きの提供を相次いで発表している。
韓国の現代自動車も6月2日まで現行モデルの小売価格を維持する方針を示している。一方、フォード・モーターとステランティスは製品群全体で大幅な値引きを行い、日産自動車は2025年型SUV(スポーツタイプ多目的車)「ローグ」と「パスファインダー」の価格を下げた。
短期的な販売増加は自動車メーカーにとっては恩恵だが、メーカー幹部は持続的な関税は業界に過度のコスト増をもたらし、最終的には消費者へ重くのしかかると警告した。