最新記事
K-POP

「謹んで故人の冥福を祈ります」 SMなど音楽事務所への葬儀花輪テロは韓国K-POPファンの変質の象徴?

2024年10月31日(木)14時10分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
SMエンターテインメント本社前に並んだ葬儀用の花輪

SMエンターテインメント、HYBEなどの音楽事務所の本社前に葬儀用の花輪が並ぶのはもう珍しくなくなった KNN / YouTube

<推しのアイドルや事務所の誤った行動には怒りの鉄槌を下すファンが増えてきた──>

週明けのソウルの街にいつものようにやってきた会社員たちが目にしたものは、大手音楽芸能事務所の本社前に並べられた200個以上の葬儀用の花輪。スキャンダルで活動を中断していたアイドルグループのメンバーを復帰させるという事務所側の発表に、反発したファンたちによるデモ行動だった。「もの言うファン」による葬儀用の花輪を送りつける抗議活動は、もはや定着しつつあるというが、さまざまな問題も起きている。韓国メディア国民日報、イートゥデイ、ニュース1などが報じた。

10月12日、ソウル市東側の城東区(ソンドンく)にある大手芸能事務所SMエンターテインメントの本社を、200個以上の葬儀用の謹弔花輪が取り囲むようにして並べられていた。花輪には次のようなメッセージが添えられていた。


「謹んで故人の冥福を祈ります」
「無賃乗車は消えろ」
「スンハン、アウト」

問題になったのはSMエンターテインメント所属のボーイズグループRIIZE(ライズ)のメンバー、スンハンだった。2023年8月にシングルを発表し事実上のデビューを果たしたRIIZEだったが、その直後にスンハンがプライベートで女性とキスした写真が流出。さらに11月には練習生時代のスンハンが日本の路上で煙草を吸っていた映像が流出し、一部ファンがグループ脱退を求めてデモを行う事態に発展。結局、SMエンターテインメントはスンハンを無期限活動休止として謹慎させるとアナウンスした。

ビジネス支援
地域経済やコミュニティを活性化させる「街のお店」...その支援が生み出す、大きな効果とは?
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ヘッジファンド、トランプラリーに先立ち金融株の保有

ビジネス

パウエルFRB議長、退任後に理事続投するかはコメン

ビジネス

7─9月期実質GDPは前期比+0.2%、年率+0.

ワールド

バイデン氏、APECなど最後の首脳外交へ出発 影落
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:またトラ
特集:またトラ
2024年11月19日号(11/12発売)

なぜドナルド・トランプは圧勝で再選したのか。世界と経済と戦争をどう変えるのか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 2
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国」...写真を発見した孫が「衝撃を受けた」理由とは?
  • 3
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラッドレー歩兵戦闘車が「戦略的価値を証明」する戦闘シーン
  • 4
    建物に突き刺さり大爆発...「ロシア軍の自爆型ドロー…
  • 5
    NewJeansメンバー全員が事務所に最後通告「ミン・ヒジ…
  • 6
    本当に「怠慢」のせい? ヤンキース・コールがベース…
  • 7
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 8
    NewJeansのミン・ヒジン激怒 「似ている」グループは企…
  • 9
    世界中で「キモノ」が巻き起こしたセンセーション...…
  • 10
    トランプ就任前に少しでもウクライナ領土が欲しい!…
  • 1
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 2
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国」...写真を発見した孫が「衝撃を受けた」理由とは?
  • 3
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラッドレー歩兵戦闘車が「戦略的価値を証明」する戦闘シーン
  • 4
    「歌声が聞こえない」...ライブを台無しにする絶叫フ…
  • 5
    ウクライナ軍ドローン、1000キロ離れたロシア拠点に…
  • 6
    本当に「怠慢」のせい? ヤンキース・コールがベース…
  • 7
    「遮熱・断熱効果が10年持続」 窓ガラス用「次世代…
  • 8
    NewJeansのミン・ヒジン激怒 「似ている」グループは企…
  • 9
    建物に突き刺さり大爆発...「ロシア軍の自爆型ドロー…
  • 10
    海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦「空母化」、米…
  • 1
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 2
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 3
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶりに大接近、肉眼でも観測可能
  • 4
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の…
  • 5
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 6
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 7
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア…
  • 8
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
  • 9
    予算オーバー、目的地に届かず中断...イギリス高速鉄…
  • 10
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中