「謹んで故人の冥福を祈ります」 SMなど音楽事務所への葬儀花輪テロは韓国K-POPファンの変質の象徴?
「謹んで故人の冥福を祈ります」
それから約1年が過ぎた24年10月11日、SMエンターテインメントは突如として、スンハンが11月から復帰し、RIIZEに合流することを発表した。「デビュー前から心血を注いで計画してきたRIIZEの次なる章は7人のメンバーが一緒にする時、より意味があるように見えると判断し、今後のチームの活動方針について何度もスタッフおよびメンバーと議論を経た結果、スンハンがチームに復帰することに決めた」ということだったが、RIIZEファンのBRIIZE(ブリーズ)たちはすぐさま猛反発し、夜中の内にSNSやネットの掲示板などを通じて以下のようなメッセージを流した。
スンハン ライズ復帰反対
SMエンターテインメントの謹弔花輪デモ
SMエンターテインメントの正門にライズの6人体制を支持する内容の謹弔花輪を送ってください。
日時:10月11日(今日)夕方6時
場所:ソウル城東区往十里路83-21ディータワー正門前
同じ時間に送ると効果的です。
ぜひご一緒してください!
#RIIZE_6人で_存在して #ホン・スンハン_アウト #6人で_走ってきた道_ただ乗りは消える
このメッセージを読んだRIIZEファンは、続々と業者に謹弔花輪を発注。その日は深夜までSMエンターテインメント本社前に花輪の配達が続き、数百個にまで増えたという。
もちろんファンたちのアクションは謹弔花輪だけではなかった。グッズやアルバム、さらにはライズが出演する広告製品などの購入を取り消す不買運動を展開するとSMエンターテインメントにプレッシャーをかけたのだ。結局、SMエンターテインメントは13日夜11時45分、スンハンの復帰を撤回。ファンたちの前にひれ伏した形となった。
謹弔花輪はHYBEでも
芸能音楽事務所にファンが謹弔花輪を贈るのはこのRIIZEの件が初めてではない。一番話題となったのはHYBEとNewJeansの生みの親と言われるADOR前代表ミン・ヒジンの対立に関連した謹弔花輪デモだろう。
4月下旬にHYBE側が「ミン·ヒジンが経営権奪取を試みた」と監査結果の報告を発表すると、ミン前代表の辞任を要求する謹弔花輪が配達された。その後ミン・ヒジンがNewJeansのプロモーションに関してBTSなどHYBE所属アーティストたちに言及した事実が明かされると、各グループのファンによるミン・ヒジンに向けた謹弔花輪デモが行われた。一方ではNewJeansのファンも、HYBEとパン・シヒョクHYBE議長に向けた怒りの謹弔花輪を送りつけ、HYBE本社前は謹弔花輪戦争という状況が続いた。
またHYBEについては、BTSファンによる謹弔花輪デモも行われた。5月、BTSへの悪質なデマに対する対応が不十分だとするBTSのファンは、所属事務所であるHYBEに謹弔花輪を送った。さらに8月にはBTSメンバーのシュガが自宅近くで酒を飲んで電動スクーターを飲酒運転したことが発覚し、最終的に罰金刑を言い渡されたが、この事件を巡っても一部のファンがシュガの脱退を求めて謹弔花輪デモを行った。彼らの送りつけた花輪には「飲酒運転者ミン・ユンギ(シュガの本名)脱退しろ」、「ミン・ユンギ自主脱退」、「フォトライン立つ前に脱退しろ」、「私たちの手を放したのはあなただ」などの批判メッセージが添えられていた。