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大谷の真実

「誰かが嘘をついている」――米メディアは大谷翔平の言葉を信じたのか? 現地記者たちが語った本音とは

DOES THE MEDIA BELIEVE OHTANI?

2024年4月2日(火)16時00分
小暮聡子(本誌記者)

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水原の姿が消えたドジャースのベンチ(3月24日) JASON ARMONDーLOS ANGELES TIMES/GETTY IMAGES

──今回の件を、これまで大谷選手を取材してきた立場としてどう受け止めている?

水原さんは通訳能力も高かったし、大谷選手の影武者ではないが、縁の下の力持ちだった。これまでのMLB取材で多くの日本人選手を見てきて、彼らはみんな通訳が必要であるというなかで、あの2人の関係性や、水原さんのサポート能力は素晴らしかったと、今でも思う。

今日もエンゼルスの選手や関係者と、「大谷選手の成功の裏には一平さんがいるよね」という話になったり......。今回はまさかのとても悲しい事態になってしまったが、水原さんが果たした役割は大きいと多くの人が思っている。人としても、すごくいいキャラクターだったんじゃないかなと思う。大谷選手は結構シニカルなのだが、水原さんはいじられキャラだった。

私自身は、まだどこか信じたくない気持ちだ。大谷選手はもちろんすごいのだが、本当に、2人で1人みたいな2人だったので。広いグラウンド上で大谷選手を探したければ水原さんを探せ、というくらいいつも一緒だった。なので今回の件は正直なところ、とても心が痛い。真実がどっちというよりも、あの2人がきっともう戻ることはないだろうというのが悲しい。

もし本当に大谷選手が言ったように、盗んだとかだましていたということならば、人を信じられなくなりそうだ。人を陥れるような人にはとても見えなかったし、大谷選手の好印象もそうだが、水原さんにも悪印象というものがまるでなかった。

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