BTS Vが出演した超話題曲を抜き去りK-POP1位独走する歌手BIBIって誰?
なぜ突然の大ブレーク!?
『栗ようかん』がヒットした理由として、今のK-POPのトレンドに合っているという指摘も出ている。韓国メディア毎日経済によれば、それまでの強いビートと聴き取ることが難しいくらいの高速ラップ、ファンでなければ分からないような独自の世界観で大衆を置き去りにしていたK-POPが、NewJeansの成功以降、イージーリスニングの方向に流れを変えて、1990〜2000年代に流れていたようなポップスに戻っているという。そしてそのトレンドの延長線上にIUの『ラブ・ウィンズ・オール』やBIBIの『栗ようかん』があって、多くの支持を受けているというのだ。
BIBIの『栗ようかん』のヒットについては、別の面白い分析もネット上で出ている。それはこの曲を作ったチャン・ギハによるIUへの復讐だというのだ。
大ヒット曲を生み出したチャン・ギハとは?
父親が外資系韓国企業の社長、自分はソウル大学社会学科卒業という異色の経歴をもつミュージシャン、チャン・ギハ。2012年の第9回韓国大衆音楽賞では、「今年のアルバム」「今年の音楽人」「最優秀ロックアルバム」「最優秀ロックソング」の4部門受賞するなど韓国のロックシーンをリードするアーティストだ。2018年まで10年間活動していたバンド、チャン・ギハと顔たちには韓国在住の日本人ミュージシャン長谷川陽平が参加していたので日本でも彼らの活動は知られている。
そんなチャン・ギハだが、2015年10月、韓国芸能ニュース専門サイトディスパッチが突然IUとの熱愛スクープを報じて話題を集めた。それも既に交際を始めて2年が経過しているということだった。ソロの女性K-POPアイドルとして人気実力ともナンバーワンのIUと、芸能ニュースとは縁遠いロックシンガーのチャン・ギハという意外なカップルの誕生は、驚きをもって迎えられた。ただ、この2人の交際はスクープから1年あまりの2017年1月に双方の事務所が「良い先輩と後輩の間柄に戻ることにした」と発表して幕を閉じた。
チャン・ギハは2918年にチャンギハと顔たちの最終アルバム『mono』に収録された曲『並んで』に
「帆船に乗って果てしない海を渡ったりもしたね。月へ行く宇宙船を予約しているとき僕はびっくりしたよ。もう 君は 立ち去って いなかった。並んで歩けばよかった。向かい合って笑えばよかった。じっと考えてみればよかった。本当に君が何を望んでいるのか」
と書いた。そして今回BIBIが歌った『栗ようかん』はその相手側の女性の気持ちを描いたアンサーソングだという。
確かにIUが人気若手俳優のイ・ジョンソクとの交際を2023年に公表してから初めてのアルバム発売に合わせて、チャン・ギハが5年間しまっていた『栗ようかん』をBIBIに歌わせたことで、結果的にIUのチャート独走にストップをかけた。「何かしら意図があるのでは?」とネット民が騒ぎ立てるのも無理はないだろう。