中国ネット民、BLACKPINKに「中国ファンに感謝しろ」と噛みつく マカオコンサートめぐり嫌韓で炎上再び
マカオでも満員の観客を魅了したBLACKPINKだったが……。写真は2022年のMTVビデオミュージックアワードで。 Brendan McDermid - REUTERS
<非難の矛先はコンサートに行った中国の芸能人にまで......>
K-POPアーティストとして世界的な人気を誇るBLACKPINK。現在ワールドツアー「BORN PINK」で各国を飛び回っている彼女たちが、ツイッターで投稿した1つの単語のために中国のネットユーザーたちからバッシングを受けている。JTBC、ファイナンシャル・ニュースなど韓国メディアが報じた。
マカオのファンに感謝のメッセージで炎上
5月20・21日、ワールドツアー「BORN PINK」マカオ公演を成功させたBLACKPINKは、5月29日公式ツイッターで公演を終えた感想を伝えるツイートを投稿した。
We were deeply touched by our Macanese BLINKs this week. Thank you for all the heartfelt support. We are truly blessed to have you guys. 520 forever BLINKs♡♥
「私たちは今週、マカオブリンク(ブリンク=BLACKPINKファン)に深い感動を受けた。心のこもった応援に感謝する」と英語で感謝の気持ちが盛り込まれたメッセージだ。
ところが、このツイートが公開されると、一部の中国ネットユーザーたちがコメントで悪質な書き込みを始めた。彼らが問題にしたのはBLACKPINKがコンサートに参加したファンを"マカオブリンク"と表現したためだ。
"中国のファンに感謝しなさい"コメント乱打
中国のネットユーザーたちは、中国語、英語などで「マカオのファンではなく、中国のファンに感謝しなさい。マカオのファンだけでなく、多くの中国ファンもあのコンサートに参加した」「私たちは、マカオのファンでなく中国ファンだ」「マカオではなく、中国だ」「マカオ、香港、台湾は中国に属する」などのコメントを付けた。中国政府が中国大陸と香港・マカオ・台湾は不可分な一つのものだと主張する「一つの中国」政策を強調する意図のコメントだ。
中国の芸能人たちもやり玉に
中国のネットユーザーたちは、それだけに止まらず、BLACKPINKのマカオ公演を訪れた中国の芸能人たちにも非難の洗礼を浴びせているという。
BLACKPINKのファンであることを公言している中国トップスターのアンジェラベイビーは1月の香港公演に続き、今回のマカオ公演も訪れていた。これに対して嫌韓感情をもった一部の中国ネットユーザーたちは、彼女に対して悪質な書き込みを浴びせたという。彼女の微博アカウントには「中国人俳優が韓国ガールズグループのコンサートになぜいくのか」などの悪質な書き込みが投げかけられ、一部の中国ネットユーザーは彼女を「売国奴」とまで呼び捨てた。