スポーツブラのモデルに「トランス女性を起用」で大論争に...ビール広告に続いて
Nike Makes Dylan Mulvaney Sports Bra Model, Days After Bud Light Furor
ロンドンの投稿のコメント欄には、認証ユーザーからのコメントが寄せられ、二度とナイキに金を払わないという意見や、マルベイニーのジェンダーアイデンティティーに疑問を呈する書き込みがされた。
保守派のニュースキャスターであるメーガン・ケリーは、自身のツイッターのフォロワー270万人に向けて、マルベイニーがナイキ製品を身に着けてワークアウトをしている動画をリツイートし、「私にはできない」と投稿した。
コメディアンのティム・ヤングは、「ナイキは女性向け衣類の宣伝に男性を使っている。 BLM(ブラック・ライブズ・マター=黒人の命は大事)運動を展開する警官嫌いとスポンサー契約を結び、そもそも製造過程で中国の奴隷労働を利用している企業が、いかにもやりそうなことだ」と書き込んだ。
「生物学上の女性を起用するべきだ」
英ジャーナリスト兼リアリティTV出演者のソフィー・コーコランは、マルベイニーが同じくスポンサー契約を結んだ生理用品ブランド「Tampax」に言及し、次のように評した。「ナイキ・ウィメンとTampaxはディラン・マルベイニーとスポンサー契約を結んでいるが、これらの契約は生物学上の女性と結ぶべきものだ」
だがツイッター上の全ての人が、ナイキによるマルベイニー起用に反対している訳ではない。トランスジェンダー女性でジャーナリストのベッカ・グリーンは、炎上の原因を調べたとして、次のように投稿した。
「状況を把握するためにディラン・マルベイニーをグーグル検索したところ、彼女は想像し得る中で最も不快感を与えないタイプのトランス女性なのに、それでもスポンサー契約ひとつでこんなに過激な行動に出る人がいるなんて。うんざりしている」
ここ数日で、インターネット上ではマルベイニーに対する過剰な反応もみられる。バドライトとの契約は大きな議論を呼び、ミュージシャンのキッド・ロックは、マシンガンでバドライトを撃ち抜く動画を投稿した。
マルベイニーが女優ドリュー・バリモアのトーク番組「ザ・ドリュー・バリモア・ショー」に出演した後には、2人に対する批判の声が上がった。バリモアがマルベイニーの前にひざまずいてインタビューを行ったことについて、保守派コメンテーターのキャンディス・オーウェンズは、「しょうもない行為」と一蹴した。