【全文】元Jr.のカウアン・オカモトが「ジャニー喜多川氏の性加害」会見で語ったこと
その後、2016年にジャニーズ事務所を辞めるまでに、おそらく100回以上はジャニーさんのマンションに泊まり、ほかにもジャニーさんが滞在先で泊まるホテルのスイートルームに一緒に泊まったりすることもありました。合計で15回から20回ほどジャニーさんから性的被害を受けました。
今回、週刊文春の取材を受け、「日本のメディアは残念ながらこの問題について極めて報じにくい状況にある。BBCが報じたように外国のメディアなら取り上げてくれるのでは」と言われ、この記者会見を受けることになりました。
現在、僕は日本と両親の出身地であるブラジルでミュージシャンとして活動しています。ジャニーさんには個人的には感謝の気持ちを今も持っています。ジャニーさんのおかげで人生が変わったし、僕のエンターテイメントの世界はジャニーさんが育ててくれたものだと思っているからです。一方でジャニーさんが当時15歳の僕や、そのほかのジュニアに対して性的行為を行ったことは悪いことだと思います。
今日は皆さんの質問にうまく答えられるかどうか分かりませんが、自分の体験したことや見たこと、思っていることを正直に話したいと思います。よろしくお願いします。
続いて、オカモト氏が撮影したジャニー氏の自宅マンションを撮影した動画が公開された。一般には「合宿所」と呼ばれ、多くのJr.たちが寝泊まりしていた場所だ。
その後の質疑応答では、オカモト氏がさまざまな質問に答えていった。
――日本の強制性交罪の時効は10年で、怪我をした場合は15年になる。(加害者が)たとえ亡くなっていても警察は捜査をして書類送検できる。そうした法的な裁きをジャニー喜多川さんに対して求めるか。
僕もいま初めてその法律のことを知ったのですが、そこまでは考えていないです。
――日本の主要メディアが(彼の性的加害を)報じないことが、問題の大きな一部になっていたと考えているか。
僕も長い間、話せなかった部分があったんですけど、こうやって記者会見を開くことで、日本(のメディア)が取り上げなかったとしても世界で取り上げていただけるので、そこは覚悟して話している。(日本メディアは)取り上げないだろうなと思って話してるんですけど、僕だけじゃなくて、匿名の方もたくさんいるので、もしかしたら変わるかもしれないって希望はいだいてます。