咀嚼し、言語化し、言葉を選りすぐる──言葉のプロが「若」と慕う、羽生結弦の発信力
爺は、これからも末永くお慕い申し上げまする
愚かな当方は10月初め、体育の授業で腰と足を痛め、いまも毎日杖をついて短大に通っています。体力測定で「体力年齢41歳」との結果を得たので調子に乗り、バドミントンで「若い衆、全員制圧」と張り切りすぎた末の体たらくです。
羽生さんは、壮絶な鍛錬を重ねてもなお、けがに悩まされたといいます。2014年11月の中国杯では、おそらくは激痛と筋肉の硬直に耐えながら好成績を残しました。私のように「いてえ、いてえ。もう何もできゃしねえ」と愚図ったり、エスカレーターのない地下鉄駅で「このやろう」と毒づいたり(胸の内)は決してしないのが羽生さんです。
若、当方は「非力無力なれど若を見守り、支えたい」と思い定めております(上杉家、直江家のみなさま、どうぞお許しください)。若、今後も全宇宙に遍くいらっしゃる同志とともに勝手に敬慕し勝手に応援する所存、ご迷惑は極力かけぬつもりゆえどうぞご寛恕願います。
緒方健二(おがた・けんじ)
1958年生まれ。同志社大卒。毎日新聞社を経て88年朝日新聞社入社。警視庁キャップ、東京社会部デスク、事件・警察・組織暴力担当編集委員。2021年退社。22年4月短大保育学科入学。
【公式動画】『羽生結弦 アマチュア時代 全記録』
『羽生結弦 アマチュア時代 全記録』
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