羽生結弦、忘れ難い「10の名演技」を振り返る

A New Freedom To Shine

2022年7月29日(金)13時28分
茜 灯里(作家、科学ジャーナリスト)

⑩2022年北京オリンピック

4位283.21点(SP 95.15 点/8位、FS188.06点/3位)

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KOJI AOKI/AFLO SPORT


FS「天と地と」
ジャンプ構成
:4A<, 4Sq, 3A2T, 3F/4T3T, 4T1Eu3S, 3A

使用曲は、音響デザイナーの矢野桂一と共に羽生自身が作り込んだ。音楽のどの部分でジャンプをするのかなど「音とスケートの芸術的な融合」にこだわり、見せ場のハイドロブレーディング(非常に低い姿勢で滑る方法)などにはそこにふさわしいメロディーや楽器の音を原曲に加えた。最も跳びたかった4Aで転倒した後も、伝えたい世界がある羽生は崩れなかった。

【映像を見る】2022年北京オリンピック

今回は、10の名演技を全て異なる競技使用曲から選んだ。羽生は、ジュニア(2季)ではSPのために2曲、FSで1曲、シニア(12季)ではSPで8曲、FSで9曲使用している。同じ曲で滑っていても、大会ごとに演技やカメラワークは異なり、見所は変化する。例えば「バラード第1番ト短調」は、ノーミスの演技をするたびに「歴代の最高の演技を更新した」と言われ続けた曲だ。この記事で気になる曲や演技が見つかったら、ぜひ別の大会での羽生の演技もチェックしてみてほしい。

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