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ジャマイカ初のボブスレー代表選手が語る『クール・ランニング』本当の物語

On the Bobsled Team

2022年3月11日(金)17時40分
ダドリー・ストークス(元ジャマイカ・ボブスレー五輪代表)

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初参加したカルガリー大会での滑り BOB THOMAS SPORTS PHOTOGRAPHY/GETTY IMAGES

こうして映画『クール・ランニング』が93年10月に公開された。映画は楽しく、笑える要素も満載だが、私たちの経験はもっと困難でタフだった。私は目の前の山に登ることを課された気分で、チームメイトにも優しくなかった。上官のような立場にいて、任務を達成する必要があった。

私個人のドキュメントでないことは十分理解しているが、私の努力を描いた場面に納得のいかない部分もあった。しかし時間がたつにつれ、その気持ちも薄れていった。

私は98年の長野五輪後に代表を退き、2018年の平昌五輪ではジャマイカ女子代表のコーチを務めた。先頃の北京五輪でジャマイカは男子4人乗りで長野大会以来の出場を果たしたが、最下位だった。

将来の五輪代表には、大会を楽しんでほしい。私は楽しむことなどできなかったから。

『クール・ランニング』はとっくに私の手を離れているが、ヒントになれたのはうれしい。この映画はジャマイカ人の勇気と魂を見せてくれる。

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