最新記事

カルチャー

風変わりでノスタルジック......世界で見つけたウェス・アンダーソン的風景10選

Accidentally Wes Anderson Around the World

2020年10月31日(土)14時30分
キャスリーン・レリハン

06 グリーンポイント灯台──ケープタウン(南アフリカ)

magbooks201030_Anderson6.jpg

@LOOSE_IMPEDIMENT/INSTAGRAM

少年と少女の逃避行を描いた『ムーンライズ・キングダム』の舞台、架空の島ニューペンザンスには赤と白の灯台が立っている。南アフリカのケープタウンの海岸沿いにも同じような縞模様の灯台がある。1824年に運用を開始した同国最古の灯台で、今も「現役」で活躍を続けている。


07 アンベール城──ラジャスタン州(インド)

magbooks201030_Anderson7.jpg

@CHRSSCHLKX/INSTAGRAM

『ダージリン急行』はポップな色彩と繊細な細密画で知られるインドが舞台。撮影は主にラジャスタン州で行われた。アンベール城は1592年築城の宮殿兼城塞。壁や天井に鏡をちりばめた「鏡の間」は、カットガラスの万華鏡のようだ。


08 ジェットコースター──三重県桑名市(日本)

【※記事トップ写真】

まるで雪山のようなナガシマスパーランドの白いジェットコースターを見上げると、『グランド・ブダペスト・ホテル』の雪中をソリで疾走するシーンを思い出す。木製コースターとして人気を集めた「ホワイトサイクロン」は2018年1月に営業を終了したが、翌年春に後継の「白鯨」(写真)が登場した。


09 クローリーエッジのボート小屋──パース(オーストラリア)

magbooks201030_Anderson9.jpg

@_JAMESWONG/INSTAGRAM

この青いボート小屋は、落ち目の海洋探険家が主人公の『ライフ・アクアティック』の1シーンと言っても通用しそう。最近は「自撮り」の名所としてパースで1番の人気撮影スポットになっている。


10 船着き場の小屋──グレノーキー(ニュージーランド)

magbooks201030_Anderson10.jpg

@FRIIIDABERG/INSTAGRAM

グレノーキーはアウトドア派にとって楽園のような場所。その美しい風景は『ロード・オブ・ザ・リング』3部作や『ナルニア国物語』などのロケで使われた。どちらもアンダーソン作品ではないが、雪をかぶった山々を背景に立つこの赤い小屋は、アンダーソンの映画に特有のノスタルジーを感じさせる。


magbooks201030_Andersonbook.jpg

Accidentally Wes Anderson
ウェス・アンダーソンの風景
 ワリー・コーバル 著
 (邦訳:DU BOOKS)

監督本人の前書き付き。アンダーソン作品のイメージにぴったりの風景写真を集めた本書の日本語版は、12月に刊行予定。

<本誌2020年10月27日号掲載>

20241224issue_cover150.png
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2024年12月24日号(12月17日発売)は「アサド政権崩壊」特集。アサドの独裁国家があっけなく瓦解。新体制のシリアを世界は楽観視できるのか

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

独クリスマス市襲撃、容疑者に反イスラム言動 難民対

ワールド

シリア暫定政府、国防相に元反体制派司令官を任命 外

ワールド

アングル:肥満症治療薬、他の疾患治療の契機に 米で

ビジネス

日鉄、ホワイトハウスが「不当な影響力」と米当局に書
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:アサド政権崩壊
特集:アサド政権崩壊
2024年12月24日号(12/17発売)

アサドの独裁国家があっけなく瓦解。新体制のシリアを世界は楽観視できるのか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 2
    おやつをやめずに食生活を改善できる?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    【駐日ジョージア大使・特別寄稿】ジョージアでは今、何が起きているのか?...伝えておきたい2つのこと
  • 4
    ロシア西部「弾薬庫」への攻撃で起きたのは、戦争が…
  • 5
    「たったの10分間でもいい」ランニングをムリなく継続…
  • 6
    映画界に「究極のシナモンロール男」現る...お疲れモ…
  • 7
    村上春樹、「ぼく」の自分探しの旅は終着点に到達し…
  • 8
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 9
    「私が主役!」と、他人を見下すような態度に批判殺…
  • 10
    【クイズ】世界で1番「汚い観光地」はどこ?
  • 1
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 2
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──ゼレンスキー
  • 3
    村上春樹、「ぼく」の自分探しの旅は終着点に到達した...ここまで来るのに40年以上の歳月を要した
  • 4
    おやつをやめずに食生活を改善できる?...和田秀樹医…
  • 5
    女性クリエイター「1日に100人と寝る」チャレンジが…
  • 6
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 7
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命を…
  • 8
    ウクライナ「ATACMS」攻撃を受けたロシア国内の航空…
  • 9
    【クイズ】アメリカにとって最大の貿易相手はどこの…
  • 10
    「どんなゲームよりも熾烈」...ロシアの火炎放射器「…
  • 1
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 2
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 3
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 4
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼ…
  • 5
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 8
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 9
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 10
    2年半の捕虜生活を終えたウクライナ兵を待っていた、…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中