『スター・ウォーズ』監督に聞いた、批判への心構え、ボツ脚本の感想、多様性の挑戦......
――『フォースの覚醒』から、女性(レイ)が主人公になった。ハリウッドの潮流といえる「多様性」に気を配ったのか。
キャスリーン・ケネディとの最初のミーティングで、若い女性にこの物語を語らせたいという僕の考えを伝えた。自分の中には最初から、物語の中心に女性を据えるというのがあった。そして最終章では、登場人物もそれを演じる俳優たちも、今まで描かれてこなかったような形にすべきだと思った。
今は変わりつつあるが、ハリウッドでは伝統的に、どんな役柄であってもたいてい主役は白人の男性、ということが続いてきた。でも観客の感想からも、チケットの売り上げからも分かるように、人々はこれまでとは違う視点を求めていると思う。
世の中にはいろんな人がいて、映画の中に「自分みたいだ」と思える人が出てくることは非常に重要だ。それに、意外な配役があったほうが面白い物語ができる。
「スター・ウォーズ」が素晴らしいのは、全てにおいて差別がないこと。レイア姫はとても強くて勇敢だったが、それは70年代には新しい女性の描き方だった。そして、男性も女性も、いろんな肌色の人もいて、彼らが同じように勇敢であったり、感情を露わにしたり、もろさがあったり......ということを表現している。多様な人が出てきた方が物語にとってもいいし、観客もより楽しめるのではないか。
――今後また、スター・ウォーズの世界に関わることは?
ないと思う。エピソード7を終えたときも、そう思っていたけどね!
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