『スター・ウォーズ』監督に聞いた、批判への心構え、ボツ脚本の感想、多様性の挑戦......
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<12月20日、ついに『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』が公開される。監督が語るシリーズの魅力、ジョージ・ルーカスとの会議、そして脚本流出事件――。>
記念すべき第1作『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の公開は1977年。それから40年以上続いたシリーズの最終章となる『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』が12月20日に日米同時公開される。
本作の監督は、続3部作の1作目『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』も監督したJ・J・エイブラムズ。ファンの熱い期待が高まるなか、来日したエイブラムズに話を聞いた。
――40年以上続いたシリーズの本質にあるものは何だと考えているか。
僕が大好きな「スター・ウォーズ」シリーズの精神っていうのは、生き生きとして感動的で、ロマンティックで、おかしな冒険。同時に、希望と可能性を秘めているということだ。それは今の時代に、ますます必要になっているものだと思う。
――脚本執筆や撮影はスムーズにいった?
もちろん大きな挑戦だったし、クレイジーで予期しないようなことがあるとは思っていた。壮大な物語の最終章を描くのは、容易なことではない。でも、その過程で何かが問題になるとか、行き詰まるということはなかった。
とにかく壮大なスケールのものだから、撮影も大変だった。ただ、いろいろな要素がある中で、特に難しいのは、登場人物の親密な場面を描くことだと思っている。ちゃんと信じられるような演技になっているか、思いやりがあって驚くような表現ができているか、リズムが正しいか、そういうことがとても重要になってくる。
――前作『最後のジェダイ』(ライアン・ジョンソン監督)を見たときはどんな感想を持った?
すごく意外で、楽しくて、撮影も美しく、素晴らしい映画だと思った。物語は僕が予想していた方向にいっている部分も、まったく予想しなかった方向にいっている部分もあった。そのときは、自分がエピソード9(『スカイウォーカーの夜明け』)を監督するとは思っていなかったので、いちファンとして楽しんだ。
――実際に『スカイウォーカーの夜明け』を監督することになって、物語に軌道修正が必要だと考えたところはあったのか。
エピソード7(『フォースの覚醒』)を撮るときに、共同脚本のローレンス・カスダンと、その後の8、9でどういう風に物語が流れ、最終的にこういうエンディングになる......という構想は話していた。だから9はその延長線上で考えればよかった。