韓国ボイコットジャパンは競馬にまで 「コリアカップ」日本馬排除でなくしたものとは?
驚いたことに、場内の売り上げは743億ウォン(約68億円)、入場者は12万1424人と、昨年比でそれぞれ98億ウォン(約9億円)、6660人増と大盛況だった。「今年は秋夕(チュソク・中秋節)の連休直前とカレンダーが良かった面も考慮する必要があります」とKRAは冷静だった。
それでも、「さぞかし地元メディアは大々的に取り上げているのだろう」と翌朝、スポーツ紙、一般紙を8紙買い込みチェックしてみたら、なんとどこにもない。唯一「スポーツ東亜」が写真付きで事実関係を掲載していただけだった。肩すかしをくらった格好だった。この点はお国柄というか、予想紙は感心するほど種類が豊富なのに、結果の報道は関心を持たれていないようだ。
今回、韓国は日本馬を招待しなかったことで、国際化へ向け「回り道」をすることにもなった。というのも、韓国は2016年7月に国際競馬統括機関連盟(IFHA)の「パート2国」へ(日本などはパート1国)。今年から前出の両レースは「国際G3」に認定される予定だったが、格付けの基準となるレーティングを高めてきた日本馬が不在のため、格付けが取り消されてしまった。
レースが終わった後、地元の競馬ファンに聞くと「日本馬が来ても、今年は韓国馬が勝っていたよ」と話していたが、多くのファンは喜びの中、のど元に小骨がささったような感覚を少なからず持っていたのではないか。KRAのある幹部も「素直に喜べない」と口にした。
進化中の韓国競馬が、来年の2020年こそ「画竜点睛を欠く」、にならないことを強く願う。