最新記事

キャリア

脱毛レベルのストレスから蘇った私が身に付けた3つの習慣

あの時、私は誓った。ストレスを溜めずにいい仕事をする、と……

2015年9月2日(水)17時17分
リリー・ハーマン

詰め込み過ぎ どんなにToDoリストが立派でも、常に疲れていたのでは意味がない diego_cervo-iStockphoto

 1年ほど前。髪をポニーテールにまとめようと手を後ろに伸ばした時、ひと握りの髪の毛がごっそり抜けた。私は自分の目を疑った。髪の毛が抜けるほどストレスを溜め過ぎてしまっていたのだ。

 あの頃はいつも疲れていて、すべてが行き詰っていた。けれど身体が悲鳴を上げたこの時から、もう気づかないふりはできなくなった。自分で自分をどれほどひどく痛めつけていたかを痛感した。返信すべき優先メールは常に40件以上たまっていたし、報告書も締め切りぎりぎりになってしまうありさま。期限に遅れたり、全力でプロジェクトに取り組めなかったりで、申し訳ない気持ちが始終つきまとっていた。

 あの脱毛以来、私は自分に誓った。ストレスが溜まらないよううまく仕事のやり方を変えること。そのためには、直さなければならない習慣が3つかあった。みなさんの役にも立つかもしれない。

ToDoリストの項目数を絞り込むと先の見通しが立つ

「ToDoリストなんか作らなくても、覚えていられる」──かつて私はそう考えていた。しかし実際には、本当に大事な用件を忘れることが多く、大きなストレスを感じていた上、「ギリギリ間に合えばいいや」と開き直っていた。

 髪の毛がごっそり抜けたころ、私は心を入れ替えて、自分のMacBookの「リマインダー」アプリをToDoリストとして使うようになった。最初のうちは、まったく使いこなせなかった。毎日山のように「やるべきこと」を詰め込んでしまい、リストの項目を1つも「済み」にできずに一日が終わっていた。そうしたつまずきの後で、ただToDoリストを作るだけでは不十分だということを学んだ。多くの人が言う通り、自分に合った活用法を見つけなければならないのだ。

 工夫するうちに、うまいリズムができてきた。毎日、重要なタスクを1つか2つと、それほど重要ではないタスクを2つか3つに絞ることにした。また、ToDoリストにタスクが6つ以上並ぶ日が、月に数回より増えないよう心がけた。すると、何週間も前からスケジュールを組み、状況に応じて調整することができるようになっていた。おかげで、大事なタスクは前もって片づける余裕が生まれ、先の予定の見通しを立てられるようになった。

 要は、自分に合ったシステムを時間をかけて探り当て、どのくらいの作業量なら実際に処理できて、ストレスを溜めずにいられるのかを把握しなければならない。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、米軍制服組トップ解任 指導部の大規模刷

ワールド

アングル:性的少数者がおびえるドイツ議会選、極右台

ワールド

アングル:高評価なのに「仕事できない」と解雇、米D

ビジネス

米国株式市場=3指数大幅下落、さえない経済指標で売
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 3
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 4
    1888年の未解決事件、ついに終焉か? 「切り裂きジャ…
  • 5
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 6
    ソ連時代の「勝利の旗」掲げるロシア軍車両を次々爆…
  • 7
    私に「家」をくれたのは、この茶トラ猫でした
  • 8
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 9
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 10
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ...犠牲者急増で、増援部隊が到着予定と発言
  • 4
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 5
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 6
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 7
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 8
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン.…
  • 9
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 10
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 8
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 9
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 10
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中