激アツ「論破」対決には古代ギリシャの人たちも熱中...善く生きることを追究した対話の天才ソクラテス【3分だけ哲学】
ただ、この相対主義には1つの難点がありました。すべてが人それぞれなら、他人との共通点がなくなってしまいます。そうすると、共通のルールもなくなってしまうのです。たとえば、サッカーをするとき、それぞれ自由に走ってもいいでしょう。だからといって場外に走り出してはいけません。「人それぞれ」が度を越すと社会が崩壊してしまうかもしれないのです。
「論破」が仕事に:話し方のノウハウ化が進む
プロタゴラスの教えは後世の人により発展していきました。「どんな議論にも相反する2つの議論がある」から、うまいことヘリクツ(詭弁)をこねれば「弱い議論をつよくすることができる」というものです。
それは主張内容の正しさはさておいて、議論で勝てばよいという考え方でした。ソフィストは裁判で弁護などの仕事をしますから、弁が立つといい収入源になったようです。要するに、話し方のノウハウ化が重視されたのです。
ソフィストらによると、この世界は自然(ピュシス)と制度(ノモス)に分けられます。自然は人間が変えることのできない土台のようなものです。山は山、海は海。山を海というのは無理なことです。ところが、法律制度なるものは人間が決めたことですから解釈が自由と言えます。ある程度、さじ加減が可能です。ソフィストは解釈の自由さを使って、白を黒と言いくるめるような議論を展開していきました。
ソクラテスはこれらの知者に対話をいどみます。真実の人ソクラテスと口先の人っぽいソフィストとの間で論理バトルが展開されることになりました。詳しく内容を知りたい方は、プラトンの対話篇『ゴルギアス』が、おすすめです。偉そうなソフィストがソクラテスとの議論でタジタジになるという爽快な展開が繰り広げられる対話篇です。
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