【やってみよう!】成功者たちも実践、アファメーションで夢や目標を叶える挫けない心をつくる
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富者の50%がなんらかのアファメーションを実践している/pixabay
<成功者の50%がアファメーション(前向きな自己暗示)を実践するのは、その効果を知っているからだ。現実的にどう変わる?>
成功しているビジネスパーソンのあいだで、近年注目を集めているのが「アファメーション(前向きな自己暗示)」だ。
英国の長者番付けでベッカム夫妻より上位になった韓国出身の起業家・ケリー・チェ氏は、チャンネル登録者数53万人のインフルエンサーとしても知られ、経済的にも、キャリアや人生も豊かに生きたいと願う多くの人をエンパワーしている。
韓国で112刷のベストセラーになっている彼女の著書『富者の思考 お金が人を選んでいる』(小笠原藤子訳、CCCメディアハウス)より、アファメーションの効果についてお伝えする。
世界の富者たちはアファメーションの大家だ
アファメーションとは、自分自身に対して行う積極的かつ肯定的な言葉かけ(宣言)のことだ。トーマス・C・コーリーの著書『習慣が答えだ(Change Your Habits, Change Your Life: Strategies that Transformed 177 Average People into Self-Made Millionaires)』によると、自力で成功を収めた富者の50%以上が、業務開始の3時間前には起床し、なんらかの自己啓発のための習慣を実践しているという。
「私にはできる」「私は必ず成功する」といった前向きな言葉を意識的に自分に語りかける。そうすることで、前向きな自己暗示が潜在意識に働き、普段の行動や思考パターンを変化させる。アファメーションは、単なる精神論でも論拠のないスピリチュアルでもない。実際、同じ目標を達成しようとしたとき、「宣言した」グループと、「宣言しなかった」グループとでは、「宣言した」グループのほうが目標達成率が高かったという実験がある。
前向きな自己暗示によって得られる実感とは
『お金が人を選んでいる』の著者であるケリー・チェ氏は、フランスでファッション事業を立ち上げたが、約1億円の借金を抱えて失敗。いちどは死まで意識するほど追い詰められたが、たった一つの意識改革で再び人生が上向き始めた。「自分のための人生ではなく誰かのための人生を生きよう」と誓ったのだ。
そのときに毎日取り入れるようになったのがアファメーションだった。『お金が人を選んでいる』によると、世界中の人格的にも尊敬できる富者を研究したチェ氏であるが、彼女が出会った富者たちには共通習慣があった。自分の信念と目標を実現するために、エクササイズ、瞑想、読書、感謝の日記など、何らかの形で生活にアファメーションを取り入れていると気づいたからだった。
「できる。できるんだ。私には、なんだってできる!」
熱心に自己暗示することで、生き生きとした気持ちが溢れ、力強いエネルギーが漲る。そこからは夢が叶うかどうかについてのネガティブな感情に邪魔されづらくなった。ただ「できる」という強い信念で動いたことで、目の前のタスクに集中できた。スーパーマーケットの一角からはじめた新たな挑戦は、グローバル企業へと成長を遂げ、英国の長者番付入りを果たすまでの成功に導いてくれた。