最新記事

メンタルヘルス

他人から見下されてムカついたら、有効な「怒り方」の選択肢は3つある

2022年7月15日(金)19時55分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
怒れない人

fizkes-iStock.

<「この人であればなめても大丈夫」と高を括る相手もいる。見下してくる相手に対し、どうやって怒ればいいのか>

怒れないことが原因で、他人から軽んじられたり、仕事を押し付けられたり、約束を破られたり......と、損をしていると感じる人は多いのではないだろうか。

そんな悩みを抱える人に必要なのは「アンガーマネジメント」だ。

アンガーマネジメントの日本の第一人者である安藤俊介氏(日本アンガーマネジメント協会代表理事)によれば、アンガーマネジメントは怒らないことを目指すものではなく、うまく怒れない人にも役立つものだという。

安藤氏はこのたび、『タイプ別 怒れない私のためのきちんと怒る練習帳』(CCCメディアハウス)を出版。怒れない人を6つのタイプに分類し、「人と比べられたら」「マウントをとられたら」「すぐに謝っちゃうときは」など、34のケース別に「怒り方」の選択肢を提示した。

本書から3回に分け、抜粋するシリーズの第3回。他人から見下されていると感じたときは、どうしたらいいのだろうか。

※第1回はこちら:怒りは自分を守る盾。「怒れない人」にこそ必要なアンガーマネジメントの極意
※第2回はこちら:あなたが思う正しさが目の前で否定されているとき、あなたは怒りを感じる

◇ ◇ ◇

ケース12 見下されていると感じたら


自己主張するのが苦手で、人からなめられたり見下されたりすることがあります。また、年下だからというだけで、初対面でタメ口で話しかけられるのもモヤモヤします。

■あるあるタイプ:イルカ、白鳥、コアラ
(編集部注:動物にたとえた「怒れない人」のタイプ診断は本書参照)

■選択肢

「聞こえなかったかもしれないので、もう一度言いますね」と言う

あなたの丁寧に接する態度が、相手には卑屈な態度に映っている可能性があります。すると相手は「この人であればなめても大丈夫」と高を括ります。堂々とするには、目線を上げ、相手の顔を見て、大きく明瞭な声で、端的に言います。

ただの現実として「美しくない人がいるな」と気にも留めない

相手によって態度を変える人を美しいとは思いません。そういう人がいたら「美しくないものが視界に入っているな」と思うだけです。それ以上何も思わなければ、何もしません。ただただそういう現実があるのを見るだけにします。

自己主張することと、相手に敬意を払うことは両立する

自己主張はわがまま・失礼だというのは誤った思い込みです。コミュニケーションの理想形はI am OK, You are OK.(私もOK、あなたもOK)という自己肯定、他者肯定の姿勢です。お互いを肯定できるコミュニケーションをします。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:フィリピンの「ごみゼロ」宣言、達成は非正

ワールド

イスラエル政府、ガザ停戦合意を正式承認 19日発効

ビジネス

米国株式市場=反発、トランプ氏就任控え 半導体株が

ワールド

ロシア・イラン大統領、戦略条約締結 20年協定で防
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプ新政権ガイド
特集:トランプ新政権ガイド
2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼いでいるプロゲーマーが語る「eスポーツのリアル」
  • 2
    「搭乗券を見せてください」飛行機に侵入した「まさかの密航者」をCAが撮影...追い出すまでの攻防にSNS爆笑
  • 3
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べている」のは、どの地域に住む人?
  • 4
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 5
    感染症に強い食事法とは?...食物繊維と腸の関係が明…
  • 6
    フランス、ドイツ、韓国、イギリス......世界の政治…
  • 7
    オレンジの閃光が夜空一面を照らす瞬間...ロシア西部…
  • 8
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者…
  • 9
    注目を集めた「ロサンゼルス山火事」映像...空に広が…
  • 10
    「ウクライナに残りたい...」捕虜となった北朝鮮兵が…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「最初の90分」...快眠の「7つのコツ」とは?
  • 4
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…
  • 5
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼い…
  • 6
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 7
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 8
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 9
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 10
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 10
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中