他人から見下されてムカついたら、有効な「怒り方」の選択肢は3つある
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<「この人であればなめても大丈夫」と高を括る相手もいる。見下してくる相手に対し、どうやって怒ればいいのか>
怒れないことが原因で、他人から軽んじられたり、仕事を押し付けられたり、約束を破られたり......と、損をしていると感じる人は多いのではないだろうか。
そんな悩みを抱える人に必要なのは「アンガーマネジメント」だ。
アンガーマネジメントの日本の第一人者である安藤俊介氏(日本アンガーマネジメント協会代表理事)によれば、アンガーマネジメントは怒らないことを目指すものではなく、うまく怒れない人にも役立つものだという。
安藤氏はこのたび、『タイプ別 怒れない私のためのきちんと怒る練習帳』(CCCメディアハウス)を出版。怒れない人を6つのタイプに分類し、「人と比べられたら」「マウントをとられたら」「すぐに謝っちゃうときは」など、34のケース別に「怒り方」の選択肢を提示した。
本書から3回に分け、抜粋するシリーズの第3回。他人から見下されていると感じたときは、どうしたらいいのだろうか。
※第1回はこちら:怒りは自分を守る盾。「怒れない人」にこそ必要なアンガーマネジメントの極意
※第2回はこちら:あなたが思う正しさが目の前で否定されているとき、あなたは怒りを感じる
ケース12 見下されていると感じたら
自己主張するのが苦手で、人からなめられたり見下されたりすることがあります。また、年下だからというだけで、初対面でタメ口で話しかけられるのもモヤモヤします。
■あるあるタイプ:イルカ、白鳥、コアラ
(編集部注:動物にたとえた「怒れない人」のタイプ診断は本書参照)
■選択肢
「聞こえなかったかもしれないので、もう一度言いますね」と言う
あなたの丁寧に接する態度が、相手には卑屈な態度に映っている可能性があります。すると相手は「この人であればなめても大丈夫」と高を括ります。堂々とするには、目線を上げ、相手の顔を見て、大きく明瞭な声で、端的に言います。
ただの現実として「美しくない人がいるな」と気にも留めない
相手によって態度を変える人を美しいとは思いません。そういう人がいたら「美しくないものが視界に入っているな」と思うだけです。それ以上何も思わなければ、何もしません。ただただそういう現実があるのを見るだけにします。
自己主張することと、相手に敬意を払うことは両立する
自己主張はわがまま・失礼だというのは誤った思い込みです。コミュニケーションの理想形はI am OK, You are OK.(私もOK、あなたもOK)という自己肯定、他者肯定の姿勢です。お互いを肯定できるコミュニケーションをします。