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世界で10万人以上が学んできた「先延ばし」克服の科学的メソッド

2018年7月19日(木)18時45分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

死に直面したことで「精一杯に生きたと納得して死にたい」と切実に思い、悔いなく生きていくために時間を有効活用するための方法を、その後、心理学者となる友人とともに研究し始めた。

先延ばしに関する世界中の文献を全て読み漁り、その学術的知識を一般向けに易しく、分かりやすくした授業を市民講座や高齢者のためのNPOで行った。本国チェコでは年間1万人以上が受講する人気講座となっている。そして2013年にその講座が『先延ばし克服完全メソッド』として書籍化されたのである。

現在、アメリカ、カナダ、ロシア、イギリス、ドイツ、フランスなどにも拠点を持ち、10年間で10万人以上がルドウィグの講座を受けている。月に20回行われる講座の参加者の約8割がビジネスマンで、「フォーチュン500」企業のエグゼクティブの参加者も多い。

「今回、大好きな日本で邦訳版を出せたことを嬉しく思っています。実は5度目の来日で、札幌を旅行する予定でした。残念ながら台風の影響で草津温泉に変更し、その後、金沢をまわるなど、日本通の自負があります(笑)。ですから、近い将来、先延ばしについて日本の皆さんにも講演することが夢です」

自分の人生はいつまで続くのか、誰にも予想ができない。だからこそ、人類の敵である「先延ばし」と戦うことが、今ある時間を大切にすることにつながるとルドウィグは語った。


『先延ばし克服完全メソッド』
 ピーター・ルドウィグ 著
 斉藤裕一 訳
 CCCメディアハウス


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