最新記事
ビジネス

なぜANAは、手荷物カウンターの待ち時間を最大50分から15分にまで短縮できたのか

2025年3月27日(木)17時00分
川原洋一(ANAビジネスソリューション講師)

備品の整理不足や置き場所が決まっていないこと、手元に置いておく必要な量の基準がないために取りに行く動作が発生していたことなどが原因であることが見えてきます。

まさにカイゼンの基本である5S(整理、整頓、清、清潔、しつけ)の整理、整頓ができていないことが要因だったのです。

さらに、カウンターが空いたことにお客様が気づきにくく、手荷物検査機のところまでスタッフがお客様をお迎えに行くという動作も発生していました。

問題解決するための方法

現状分析と真因追求により、「備品の整理不足や置き場所が決まっていない」「必要な量の基準がないために取りに行く動作が発生している」「カウンターが空いたことにお客様が気づきにくい」などの課題が特定できました。

ここまで進めば、課題を解決できる具体的な対策を立てて実行するだけです。

「備品の整理不足や置き場所が決まっていない」「必要な量の基準がないために取りに行く動作が発生している」という課題に対しては、備品の置き場所と保管ルールを設定。保管ルールを備品置き場に掲載し、ルールを知らない人でもすぐにわかるように見える化しました。

「カウンターが空いたことにお客様が気づきにくい」という課題に対しては、パネルを作ってお客様にカウンターへの呼び込みを行うことにしました。

お客様が飛行機に搭乗されるときは、まず搭乗手続きを済ませ、そのあとで手荷物を預けていただきます。

搭乗手続きを済ませていないお客様が先に手荷物カウンターにお越しになると、搭乗手続きも手荷物カウンターで行う必要が出てきます。できるだけ手荷物の受託手続きのみに集中できるよう、搭乗手続きに関するご案内を手荷物カウンターの入口に大きく掲示しました。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ECB、米関税による経済や物価影響を議論 3月理事

ビジネス

ステランティス、米工場で900人一時解雇へ 関税発

ビジネス

米貿易赤字、2月は6.1%縮小 前倒し購入で輸入は

ビジネス

米新規失業保険申請6000件減の21.9万件、労働
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最後の1杯」は何時までならOKか?...コーヒーと睡眠の「正しい関係」【最新研究】
  • 2
    アメリカで「最古の銃」発見...いったい誰が何のために持ち込んだ?
  • 3
    【クイズ】日本の輸出品で2番目に多いものは何?
  • 4
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 5
    得意げに発表した相互関税はトランプのオウンゴール…
  • 6
    「ネイティブ並み」は目指す必要なし? グローバル…
  • 7
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 8
    あまりにも似てる...『インディ・ジョーンズ』の舞台…
  • 9
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 10
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 5
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 6
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 7
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 8
    あまりにも似てる...『インディ・ジョーンズ』の舞台…
  • 9
    突然の痛風、原因は「贅沢」とは無縁の生活だった...…
  • 10
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 4
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 5
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 6
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 7
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 8
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアで…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中