NYのオフィス物件投資復活...出社再開で高まる需要期待
BXPはニューヨーク中心部マンハッタンのミッドタウンに46階建てビルの建設を進めており、4-5のアンカーテナントと協議しているという。
このビルの建設予定地はJPモルガン・チェースの新本社近くにある。1万4000人が働くスペースを備え、年末までに完成する。
JLLリサーチはノートで、アマゾン・ドット・コムやJPモルガンといった米国最大級のテナントが週5日の出勤体制に切り替えている中で、企業はオフィススペース不足に直面する可能性があると記した。
事情に詳しい関係者によると、アマゾンはニューヨークでさらに多くのスペース確保を模索しているという。
収益性が改善
富豪のケン・グリフィン氏は、ミッドタウンにある自身が率いるヘッジファンドのシタデルとマーケットメーカーのシタデル・セキュリティーズのオフィス統合を約3年前に決めた際に、十分なスペースを見つけ出せず、新ビルの建設を選択した。当時はまだ週5日出社の波が発生する前だった。
グリフィン氏が他の投資家と共同でマンハッタンのパークアベニューに建設しようとしているのは、6000人が働ける62階建てビル。シタデルとシタデル・セキュリティーズがアンカーテナントとして入り、2032年までに完成する。