最新記事
コミュニケーション

考えを「言語化する能力」を磨く秘訣は「聞く力」にあった...「相手の辞書を作る」意識で劇的な変化が

2025年3月1日(土)13時37分
flier編集部

私の仮説ですが、SNSの影響も相まって、社内外問わず自己アピールを迫られる風潮が強まっています。発信ツールはビジュアルや映像など様々ですが、言葉は誰でも使えるもの。しかも、若手社会人は小学校からキャリア教育が行われていて、キャリアシートに目標を書くことが日常の世代です。

そんな中で、自分の考えの発信を促す空気と、「言語化」のワードがバチっとハマったんじゃないかと思います。


いま会社員の「キャリア自律」が求められていますが、個々人がどんなキャリアを歩みたいかを考えて、切り拓かないといけない。そこで、自分の強みや考えを的確に言葉にすることに対して、悩みが生まれているように思います。

また、リモートワークの浸透で、チャットツールでのテキストコミュニケーションが一般的になり、文字ベースで質問したり考えを伝えたりする機会が増えたことも影響しているでしょうね。

聞くことは、「相手の辞書をつくる」こと

newsweekjp20250222102843-8e1f4451572f1f5e1b3962a78bc738c88a9ab737.jpg

──新著では、言語化力のベースは「聞く力」にあると書かれていました。クライアントや生活者など他者の声を聞くときに意識している点を教えてください。

コピーライターの仕事には広告や販促物、社内のインナーツールをつくるといった目的があり、コピーはそれを達成するための一手段です。だからインタビューでは、クライアントの話をしっかりと聞いて、言葉に落とし込んでいく必要があります。実際、コピーをつくる時間の9割が「聞く」工程です。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イランの港湾爆発、死者65人超に 火災は48時間後

ワールド

自民政調会長、トランプ関税の再考要請 「アジア安保

ワールド

スペインに緊急事態宣言、大規模停電で 原因特定でき

ワールド

ロシア、5月8から3日間の停戦を宣言 ウクライナ懐
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
2025年4月29日号(4/22発売)

タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 3
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは? いずれ中国共産党を脅かす可能性も
  • 4
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」では…
  • 5
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 6
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 7
    体を治癒させる「カーニボア(肉食)ダイエット」と…
  • 8
    トランプの中国叩きは必ず行き詰まる...中国が握る半…
  • 9
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 10
    【クイズ】米俳優が激白した、バットマンを演じる上…
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 5
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初…
  • 6
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 7
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 8
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負…
  • 9
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 10
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 4
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 7
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 8
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 9
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中