考えを「言語化する能力」を磨く秘訣は「聞く力」にあった...「相手の辞書を作る」意識で劇的な変化が
そこで、新著ではとにかく問いが立てやすくなるように、「のはなぜか?」を足して問いをつくる、という方法を盛り込みました。例を挙げると、「プレゼン終了。テンション上がった」などと頭に思い浮かんだ「できごと」と「感じたこと」を書き出します。次に、「(テンションが上がった)のはなぜか?」と、できごとの後ろに6文字を足せば、その理由や背景を掘り下げる問いができます。
これは新著の「言語化ノート術」の一部ですが、時間をかけずにできるシンプルさや、習慣化しやすさを意識しました。
「言語化ブーム」がなぜ、急速に広まったのか?
──読者やセミナー受講者の声の集大成といった面もあるのですね。ちょうど2024年12月、「三省堂 辞書を編む人が選ぶ『今年の新語2024』」の大賞に「言語化」が選ばれました。「言語化ブーム」に対する荒木さんのお考えをお聞かせいただけますか。
まず、「言語化」が辞書に載ってない言葉だったことに驚きました。たしかに、この1、2年で言語化という言葉がクライアントとの打合せでも飛び交うようになりましたね。
このワードが広まったのは、昔から多くの人が悩んでいたことを端的に表してくれるワードだからではないでしょうか。