【私らしく書く】「何か書いてみよう」と思うあなたへ...人気エッセイストが伝える書くことの救い
誰の人生もおもしろい
よく、「村井さんの人生はアップダウンが激しいですね」と言われます。それは違うと思います。私の人生にアップダウンがあるように見えるのは、私が解像度を上げて、物事を間近から見つめて、それを事細かに書いているからです。
誰の人生にも、楽しいこと、苦しいことはあります。どんな人でもそれぞれの悩みを抱えて生きています。私はそれをひとつひとつ取り上げて、そして書いているから、読者のみなさんに届きやすくなっているだけのことなのです。
エッセイを書くために、プロになる必要はありません。エッセイを書きたいなと思われたなら、小さなことからでいいので、気がついたことを、自分の心に残ったことをメモ代わりに書いてみてください。それがいつの日か日記となり、自分の、自分のためだけのエッセイに変わっていくはずです。
村井理子(むらい・りこ)
翻訳家/エッセイスト 1970年静岡県生まれ。滋賀県在住。ブッシュ大統領の追っかけブログが評判を呼び、翻訳家になる。現在はエッセイストとしても活躍。
著書に『兄の終い』 『全員悪人』 『いらねえけどありがとう』(CCCメディアハウス)、『家族』『はやく一人になりたい!』(亜紀書房)、『義父母の介護』『村井さんちの生活』(新潮社)、『ある翻訳家の取り憑かれた日常』(大和書房)、『実母と義母』(集英社)、『ブッシュ妄言録』(二見文庫)、他。訳書に『ゼロからトースターを作ってみた結果』『「ダメ女」たちの人生を変えた奇跡の料理教室』(新潮文庫)、『黄金州の殺人鬼』『ラストコールの殺人鬼』(亜紀書房)、『エデュケーション』(早川書房)、『射精責任』(太田出版)、『未解決殺人クラブ』(大和書房)他。
『エブリシング・ワークス・アウト 訳して、書いて、楽しんで』
村井理子[著]
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