英経済の信頼感、向こう12カ月は統計史上最低に落ち込み=調査

4月27日、 世論調査会社イプソス・モリが公表した調査によると、今後12カ月の英国経済に対する国民の信頼感が過去最低に落ち込んだほか、この期間に経済が改善するとの回答者の割合は1桁にとどまった。ロンドンで2022年5月撮影(2025年 ロイター/Kevin Coombs)
[ロンドン 27日 ロイター] - 世論調査会社イプソス・モリが27日公表した調査によると、今後12カ月の英国経済に対する国民の信頼感が過去最低に落ち込んだほか、この期間に経済が改善するとの回答者の割合は1桁にとどまった。
調査によると、今後12カ月で経済が悪化すると答えたのは全体の75%で、3月から8ポイント上昇。また、この期間に経済が改善すると考える回答者は7%だった。13%は現状維持とみていた。
悪化から改善を差し引いたマイナス68は、1978年の統計開始以来最悪となる。
英企業と消費者の信頼感はすでに低下していたが、米国の関税措置や英経済の現状に対する懸念から1980年の景気後退(リセッション)、2008年の金融危機、コロナ禍に関連した生活費高騰危機などに見られたマイナス64を上回る水準となった。
イプソスの英国政治担当シニアディレクター、ギデオン・スキナー氏は「今月の統計発表以前から、経済に対する悲観度は昨年6月に比べ既に30ポイント上昇していた」と述べた。