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オードリー・タンは生活にも「/」を入れる...「スラッシュワーカー」になる方法、超える方法

2024年11月15日(金)11時35分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

本業以外に20パーセントの時間を使う

では、「スラッシュ族」としての能力を磨くにはどうすればいいのか。まずは、とにかく好奇心を持ち続けることだ。好奇心の向く方向と、実際に何を学び、どんな技能を習得するかは直接の関係があるわけではない。何か一つのことに興味を持ったら、その背後には無数の技能と学問が存在する。

好奇心とは、ただ単に疑問の答えを見つけることではない。大事なのは好奇心を失わず、探求し続けることだ。

今の時代は程度の差はあれ、誰もが「スラッシュ族」の一面を持っている。これはテクノロジーの恩恵によるところが大きい。かつてはチャンスや人脈を手に入れるために今の仕事や家庭を犠牲にせざるを得なかったが、現在では多くの人がネット上でチャンスや人脈をつかんでいる。これも「スラッシュ族」が増え続ける一因だ。

オードリーは「職業だけでなく生活にもスラッシュを入れよう」と提案する。今、あなたが専業で働いているとしたら、自分のために20パーセントの時間を確保し、本業以外のコミュニティにその時間を使う。そうすることで少しずつ新たな人脈や専門知識を手に入れることができる。

決して複数の収入源を持つべきだという意味ではない。本業以外に自分を見つめ直したり、興味のあることを楽しんだりする時間を作ろうという話だ。

本業以外の時間を作ることのメリット

自分のための時間を作ることは、現在の仕事にもメリットがある。今の時代、どんな仕事をするにもジャンルを超えた「クロスオーバー思考」が求められるようになっている。スラッシュ生活で得た経験は、本業でも意外な発想や気づきのもとになるかもしれない。

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