最新記事
ブッダ

人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

2024年3月25日(月)20時04分
大愚元勝(佛心宗大叢山福厳寺住職、(株)慈光グループ代表) *PRESIDENT Onlineからの転載

【どんな成功者でも小さな弱点が命取りに】

1、今やっている、これまでやってきた「悪しきことをやめる」努力

ブッダは、私たち人間は平等だとおっしゃった。

何において平等であるかというと、「愚かさにおいて」平等であるという。

これは本当にその通りで、どんな人にも、大なり小なり、悪しき習慣が1つ、2つあったりする。

それが長い目で見て、健康を害するものであったり、仕事の質を下げるものであったり、人生を破滅に向かわせるものであったりする場合、それをやめる努力をしなさいと言うのである。

これはお寺にいて、人々の人生を定点観測していると痛いほど良くわかる。

若いときは、多少悪しきことがあってもあまり気にせず、善きところをどんどん伸ばせばいいと思う。

けれども、歳を重ねると、長所よりも短所によって足元をすくわれることが増えるのだ。

歴史上の人物を見れば明らかだ。若き時にその能力を欲しいままに才能を発揮した人が、晩年、小さな自分の弱点によって大没落していくことはいくつもある。

だから、歳を重ねるごとに、今やっている、あるいはこれまでやってきた「悪しきこと」を意識して、やめる努力をしたほうがいい。

【安定する中年こそ「悪しきこと」に要注意】

2、これから先さまざまな誘惑があっても「悪しきことはしない」努力

それなりに努力を積み重ねて生きていると、次第に人生の勝ちパターンが見えてくる。

特に若いときからコツコツと努力を積み重ねて、経済的にも安定してくる年齢がある。

そんな時こそ気をつけたいのが、この教訓だ。

ふと、魔がさすというか、コツコツ真面目を外れて、ちょっと冒険したくなったりするのだ。

そして、そんなふとした瞬間を、これまた悪い奴は見逃さない。

安定してくると、つまらなそうなオーラを出して、間抜けヅラを晒している人につけ込む輩がいるのだ。

「ちょいワル親父」などと、くすぐったい言葉に誘われて、その気になってしまうような人こそ、気をつけたほうがいい。

せっかくこれまで積み上げてきた信用や資産、能力などを、一瞬にして失ったり鈍らせてしまうことになる。

中年以降気をつけたほうがいいのが、この「これから先、さまざまな誘惑があっても『悪しきことはしない』努力」だ。

試写会
カンヌ国際映画祭受賞作『聖なるイチジクの種』独占試写会 50名様ご招待
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

韓国尹大統領に逮捕状発付、現職初 支持者らが裁判所

ワールド

アングル:もう賄賂は払わない、アサド政権崩壊で夢と

ワールド

アングル:政治的権利に目覚めるアフリカの若者、デジ

ワールド

アングル:フィリピンの「ごみゼロ」宣言、達成は非正
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ新政権ガイド
特集:トランプ新政権ガイド
2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼いでいるプロゲーマーが語る「eスポーツのリアル」
  • 2
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べている」のは、どの地域に住む人?
  • 3
    「搭乗券を見せてください」飛行機に侵入した「まさかの密航者」をCAが撮影...追い出すまでの攻防にSNS爆笑
  • 4
    感染症に強い食事法とは?...食物繊維と腸の関係が明…
  • 5
    女性クリエイター「1日に100人と寝る」チャレンジが…
  • 6
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 7
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
  • 8
    フランス、ドイツ、韓国、イギリス......世界の政治…
  • 9
    本当に残念...『イカゲーム』シーズン2に「出てこな…
  • 10
    オレンジの閃光が夜空一面を照らす瞬間...ロシア西部…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「最初の90分」...快眠の「7つのコツ」とは?
  • 4
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼い…
  • 5
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…
  • 6
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 7
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 8
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 9
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 10
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 10
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中