インド成長率、24年度は8%に近い水準に加速へ
インド準備銀行(中央銀行)のダス総裁は3月6日のテレビインタビューで、2024年度(3月31日まで)の国内総生産(GDP)伸び率は8%に「極めて近い」水準になるとの見通しを示した。昨年7月、ガンディーナガルで撮影(2024年 ロイター/カメラマンの名前)
インド準備銀行(中央銀行)のダス総裁は6日のテレビインタビューで、2024年度(3月31日まで)の国内総生産(GDP)伸び率は8%に「極めて近い」水準になるとの見通しを示した。
23年10─12月期の伸びは、製造業と建設部門の好調に支えられて1年半ぶり高水準となる8.4%を記録。これを受け、政府は24年度通期の成長見通しを7.3%から7.6%に引き上げた。
ダス氏は「高頻度の指標と経済活動の勢いに対するわれわれの感覚と認識に基けば、第4四半期の成長率が予想の5.9%を上回る可能性があり、そうなれば当然、通期の成長率は7.6%を超えることになる」と指摘。「今季のGDP伸び率が8%に極めて近い水準になる可能性がかなりあるとみている」と述べた。
さらに、地方の需要が改善して前年度よりはるかに好調となっている一方、都市部の需要も引き続き極めて好調と分析。「政府の設備投資を受け、投資活動は引き続き好調だ。民間の設備投資も鉄鋼や建設関連の一部部門、繊維、化学などの主要部門ではずみがつき始め、投資をけん引している」と述べた。
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